ことのはのはね~奈良町から

演劇、アート、短歌他、町家での出会いまで、日々を綴ります。

小町座公演12/1へ向けて

2019-10-19 | 演劇
毎週木曜日の午前中が、小町座の稽古タイムです。元々母親劇団なので、この時間帯は納得?!なんですが、今回、大学生や仕事されている方の初参加もあり、中々、全員が揃いません。週1、午前2時間で、本公演の稽古してるんですから…どれだけ皆が集中し、帰宅後努力しているかがわかります。
こんなタイトな状況で、二本立て公演企画です。それも、小町座には初挑戦企画。
一本目の「母帰る」(このタイトル見て「父帰る」という、菊池寛の戯曲を思い出した方は、私と同じ旧世代?!)この芝居は10年前、私が京都でカルチャーセンターの演劇講師をしている時に、稽古台本として書き下ろしたものです。ですので、いつもの私の芝居のように、時空が飛んだりしません。誰が見てもわかりやすい、とある家庭の物語です。こういう芝居は、小町座ではしたことがありません。今か昔か夢かまことか、みたいな芝居は皆さんから「小町ワールド」と言われていますが、「りんご姫」でデビューした二十歳の時から、そういう作風でしたので、そのあたりが全然成長してないのかも。日常に異空間が入り込むスタイルは、小劇場独特の雰囲気で、元々好きなのですが、今回の「母帰る」は、きちんとしたリアル時間の芝居なので、まあ、それがこんなに芝居にするのに大変だなんて!と、現在、四苦八苦しています。何の変哲もない、会話劇です。ところが、だからこそ、ウソっぽくならないためには、役者の力量がいります。「普通」が一番難しい、ということを、今回、稽古をしながらつくづく感じています。キャスト7名のアンサンブル!正直、今から、一からです。どうなるんでしょう!でも、小野小町初喜劇!ですので、是非、ご覧くださいませ。
二本目は「五輪ものがたり」。最新作です。こちらは、世代の違う四人が、自分の時代の思い出を語るドラマで、長いモノローグが続きます。これを書くのは楽しくてあっという間、キャストが覚えるには苦行の台本…。「五輪」と書きましたが…この「五輪」の意味は最後にわかります。
以上2本、全くおもむきが違う戯曲で、二度楽しめるけれど、キャストの苦労はもう大変…。しかも毎回、怒鳴られる…。
本番まで、後何回、経過報告できますかしら…。以下、リーフレットです。是非、12/1は奈良市音声館へご予定くださいね。