ことのはのはね~奈良町から

演劇、アート、短歌他、町家での出会いまで、日々を綴ります。

小町座「コロナ姫企画」第1部トーク 渡辺えりさんと

2021-03-13 | 演劇
小町座公演「コロナ姫」公演から一週間。今回、トークと演劇公演の二本立て。そしてトークゲストは、日本を代表する演劇人、かつ、日本劇作家協会会長である、あの渡辺えりさんです。そもそも、その戯曲世界の言葉の魅力!そして、女版、唐十郎?!のような、余白と包容力のある演技力、一度はお会いしたかった方にお話を聞くのです。もう、緊張していて、トークはよく覚えてません。打ち合わせも電話で少し話をしただけでしたので、えりさんにお任せして!と腹をくくったものの、本当にすごいパワーで、ホールのお客様も目が覚めたのではと思います。小町座のお客様は、「演劇を初めてみる」方もおられますので、なんとか、そういった方にもわかるように、えりさんの言葉をつなぎたかったのですが、それもうまくできず…。けれども、渡辺えりさんの言葉は直球で、聞かれた方の感想は「演劇の魅力を熱く語ってくれて、公演前のよい勉強になった。」「演劇を通して、社会に訴えていく情熱的な人で、日本の俳優の中でもなくてはならない人。勉強にもなり、刺激を受けた。」「渡辺さんのインタビューはすごかった。エネルギッシュ!」ほか、届いています。
また、次の新作はシベリアに抑留された女性たちの話で、生き残り帰国された方へ今度お話を聞きにいかれるとのこと。どんな戯曲になるのでしょう。戦前、戦後、現在、優れた劇作家は、自分の生きている時間のみにとどまらず、歴史を過去にとどまらせず、今の時間に紡いでいきます。この感覚は、短歌の師、前登志夫の歌に触れる時にもくるものです。優れた作家のなせる技と言うべきか。そんな方たちの言葉を身近に聞けたことは、本当に幸せです。…が、緊張しました!また、トークの記録をみながら、渡辺さんの
言葉をレポートできたらと思います。
最後に、コロナ下ということで、このトークはオンラインで行いましたが、ホールがオンライン機能が整備されていなくて、接続に関しては、天理大学生涯学習専攻杉山研究室の皆さんに、大変お世話になりました。カメラを向けていただきながら、こちらがずっと年上なのに、なんだかとてもほっとして、安心しました。なんて頼もしいのでしょう!それで一首。
若人の頼もしい声聞きながら見上げる空の青 君たちの色  おの・こまち
渡辺えり様、天理大学の皆様、トーク企画、本当にありがとうございました。