天理大学杉山ゼミの皆さんが撮影、編集してくださった動画をアップしました。本番、いつも私は会場の一番後ろで見ていますが、今回、上手、下手側と一番後ろの三台のカメラで撮影して下さり、いつも見えない、出演者たちの表情がよくわかり、とても有り難いです。また、セリフや物語の流れを意識して、編集して下さり、感謝!
ところで…見ながらずっと心の中でダメ出ししている私、もう終わったというのに、あれもこれもと…。ただ、身内びいきになりますが、上手、下手はいくらでも言えるとして…いい空気の流れている芝居であると思います。これは、関わってくださった皆さんのこころざしのようなもの、なんとか形にしようという一途さが、現れているのではないかと感じています。いろんな「表現」がある中で、小町座が一体、何を目指すのか、どういうものを作っていくのか、ということが、出演者にもなんとなくわかってきたような公演ではなかったか、と思います。「うまいこと」は、何かを伝えるという時に欠かせないのですが、それが全てではないということです。
いきなり、短歌の話になりますが、芝居と同じ?で、歌もうまい歌、技巧に長けた歌が「良い歌」になるともいえません。もちろん、技も力もあった方が良いには決まっていますが。短歌の師、前登志夫が晩年の講演で話した中に、村のあるところで杉の板に書かれていた「みよしのの きよられき水 おくられて やまとくにはら いまよみがえる」という歌を紹介しています。そして、その歌に大変感動したと言っています。「水、豊かなる水なんですけれども、それに対する敬いというか、それが生きた文化であるということを思いまして、それも現実に誰かに言われて「ここに書け」とかいうのではなくて、なんでもない田舎の一農村の隅っこに、それが書かれていて、水音がしておりましてね、それはたいへん私にとって、よろこびでしたね。」
街角で何気に書かれた歌、決してうまくはなく、誰が書いたかもわからない歌が、その土地を言祝ぎ、暮らしの息吹を伝えているということ、日常の中でそうした歌が生まれることに感動する、前先生がおられます。このあたりが、私が、前登志夫から離れられない由縁ですが…この感覚と良く似た空気が、小町座にもあるのです。要は、完璧な演者でなく、それぞれの暮らしの必然から生まれる感性のようなものが、小町座にはあると思うのです。前先生が街角で見つけた歌に心がひかれたのと同じ?!ようなところがあります。
と書いたものの、これはどうみても、YouTubeのつたない芝居の言い訳?に聞こえますかしら?いえいえ、それぞれが変わりのきかない役柄に取り組んだ、全ての出演者、そしてスタッフに敬意と感謝です。是非、ご覧ください。(そのままクリックすればご覧になれます。)
ところで…見ながらずっと心の中でダメ出ししている私、もう終わったというのに、あれもこれもと…。ただ、身内びいきになりますが、上手、下手はいくらでも言えるとして…いい空気の流れている芝居であると思います。これは、関わってくださった皆さんのこころざしのようなもの、なんとか形にしようという一途さが、現れているのではないかと感じています。いろんな「表現」がある中で、小町座が一体、何を目指すのか、どういうものを作っていくのか、ということが、出演者にもなんとなくわかってきたような公演ではなかったか、と思います。「うまいこと」は、何かを伝えるという時に欠かせないのですが、それが全てではないということです。
いきなり、短歌の話になりますが、芝居と同じ?で、歌もうまい歌、技巧に長けた歌が「良い歌」になるともいえません。もちろん、技も力もあった方が良いには決まっていますが。短歌の師、前登志夫が晩年の講演で話した中に、村のあるところで杉の板に書かれていた「みよしのの きよられき水 おくられて やまとくにはら いまよみがえる」という歌を紹介しています。そして、その歌に大変感動したと言っています。「水、豊かなる水なんですけれども、それに対する敬いというか、それが生きた文化であるということを思いまして、それも現実に誰かに言われて「ここに書け」とかいうのではなくて、なんでもない田舎の一農村の隅っこに、それが書かれていて、水音がしておりましてね、それはたいへん私にとって、よろこびでしたね。」
街角で何気に書かれた歌、決してうまくはなく、誰が書いたかもわからない歌が、その土地を言祝ぎ、暮らしの息吹を伝えているということ、日常の中でそうした歌が生まれることに感動する、前先生がおられます。このあたりが、私が、前登志夫から離れられない由縁ですが…この感覚と良く似た空気が、小町座にもあるのです。要は、完璧な演者でなく、それぞれの暮らしの必然から生まれる感性のようなものが、小町座にはあると思うのです。前先生が街角で見つけた歌に心がひかれたのと同じ?!ようなところがあります。
と書いたものの、これはどうみても、YouTubeのつたない芝居の言い訳?に聞こえますかしら?いえいえ、それぞれが変わりのきかない役柄に取り組んだ、全ての出演者、そしてスタッフに敬意と感謝です。是非、ご覧ください。(そのままクリックすればご覧になれます。)