ことのはのはね~奈良町から

演劇、アート、短歌他、町家での出会いまで、日々を綴ります。

4/5~29 2021年 前登志夫展 

2021-04-07 | 短歌
奈良町にぎわいの家の江戸後期の蔵で、歌人、前登志夫展を開催中です。2008年4月5日に逝去した前登志夫。2011年より毎年展示や朗読などのイベントを企画開催してきて、今年は11回目。今年は歌人、喜夛隆子さん(ヤママユ)に1ヶ月、一首を選んでもらい、わかりやすい解説をつけていただき、前浩輔さんの美しい写真をデザインしてみました。A1サイズで製作したのですが、データが大きくて、私の古いパソコンは思考停止?!に陥り、デザイン途中で消えてしまったり…が、何とか間に合いました。
さて、今回は、近隣の方から寄付をいただいた、直筆の色紙(写真)もご覧になれます。
いつもは、日々忙しく、師の歌の世界から離れてしまっていますが、この時期になると企画制作を通して、改めて前登志夫の残したものの大きさに、「ほおっ」としてしまいます。そう、「ぼおっ」?!とせずに、この歌世界が令和以後も、暮らしの中から離れていかないように…と祈るばかりです。先生の歌の世界にあったものが、令和になってから、なんとなくですが、身近ではなくなっているような感があります。演劇の世界にいる私の目線からは、やや、ぶっとんだ?解釈と見せ方がいるのかもしれないと考えています…先生の世界と演劇の世界をがっつりコラボしたい!と思いつつ…令和以降に生きる前登志夫を模索する力を、今回の展示の一首、一首は与えてくれます。短歌は難解という方にも、わかりやすい解説から、歌の世界観を感じていただけますので、コロナの勢いが加速する中ですが、機会があれば是非、お立ち寄りください。

 展示リーフレット



 蔵展示様子

 寄付していただいた色紙

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