師走となり、その名のように走り去ってゆく日々…。先月11月はまさにそうで、奈良町にぎわいの家も芸術の秋!にふさわしく、大和未生流による花展に、春日大社関連の展示、そして、朗読劇100年女優…。これと平行して、市民参加朗読劇「奈良町ファンタジー」のオーデイションに、そのテーマソングの作詞、現在放送中のならどっとFM「Coolchoice」脚本など、よく1ヶ月書いたな、稽古したな…というのが実感でした。
そんな中で、稽古を続けた「100年女優」。奈良町にぎわいの家が今年、築100年を迎え、その時代を追いかけたい気持ちがあり、100年の女優さんのセリフから、時代を知る構成、脚本にしました。
今回、奈良県立大学劇団○スイ(えんすい)のメンバーが、町家に通って稽古してくれました。といっても、全6回程度。しかも1回の稽古が2時間で、そんな少ない中、よく皆さん、やってくれたと思います。
昭和生まれが4人、平成生まれが3人の計7人の出演で、大正期の松井須磨子や昭和の杉村春子のセリフなどを、当時の世相をナレーションしながら進めます。稽古当初は、昭和生まれの迫力に押されていた平成育ちの学生さんも、徐々に自分の声を出せるようになりました。舞台にたつのは初めてという、10代のSさんは、初めての稽古の時、いわゆる「アニメキャラ」調の声を出していました。演じる、ということがそれまでの経験から、そういうものだと思っていたのかもしれません。まず、声を作らないようにと伝えました。自分の一番出しやすい声で。それだけのことなんですが、徐々に声が前に出てきました。きちんと立ち、顔を上げ、ということもできていなかった彼女が、本番、気持ちが動きに出たようで、体が前のめりになって、セリフを言った時は、いいもの見たなあ、と思いました。若い方が必死についてきてくれて、変化していくのを見られるのは本当に嬉しいです。
昭和生まれ世代は本当にパワフルで、これまでの経験がまま、劇に出ました。表情が豊かであるのは、良い年を重ねている証?!お一人だけ、今回が朗読劇デビューの方がいました。その方は、杉村春子の「女の一生」に挑戦しました。彼女は全く、演劇界のことは知りませんでしたが、自分で杉村春子のことを調べ、主人公の「けい」に近づくため、毎日、ご主人にも協力してもらいお稽古したそうです。暮らしの中にセリフがあるなあ、と嬉しくなりました。楽しんで、でも少しでも良い芝居したい、という気持ちを日々、伝えてくれました。
町家の座敷が満員となりました。お客様の声を一部、紹介します。
・本当に素晴らしくて、私も参加したいと思ってしまいました。
・2ヶ月の稽古でこれだけのものができるなんてびっくりです。
・歴史に基づいた興味深い内容、皆さんの声が響きました。
・初めてこういうものを見せてもらいましたが、本当に驚いています。
・忘れつつあるいろんな芸術をこのような形で紹介いただき、いろいろ知ることができました。
・時代のセリフを構成しての脚本は、鈴木忠志の「劇的なるものをめぐって」を思い出した。
小町座のメンバーも詳しいレポートを書いてくれています。→https://www.facebook.com/komachiza/
12月半ばからは、新たな参加型朗読劇「奈良町ファンタジー」の稽古が始まります。これから本を書きますが、また新たな参加者との稽古(20名前を越えます)となります。それぞれの暮らしの中で鍛えられた声と感性は何物にも替えがたい…それぞれの「リアル」と出会えることを楽しみに…書きます!
そんな中で、稽古を続けた「100年女優」。奈良町にぎわいの家が今年、築100年を迎え、その時代を追いかけたい気持ちがあり、100年の女優さんのセリフから、時代を知る構成、脚本にしました。
今回、奈良県立大学劇団○スイ(えんすい)のメンバーが、町家に通って稽古してくれました。といっても、全6回程度。しかも1回の稽古が2時間で、そんな少ない中、よく皆さん、やってくれたと思います。
昭和生まれが4人、平成生まれが3人の計7人の出演で、大正期の松井須磨子や昭和の杉村春子のセリフなどを、当時の世相をナレーションしながら進めます。稽古当初は、昭和生まれの迫力に押されていた平成育ちの学生さんも、徐々に自分の声を出せるようになりました。舞台にたつのは初めてという、10代のSさんは、初めての稽古の時、いわゆる「アニメキャラ」調の声を出していました。演じる、ということがそれまでの経験から、そういうものだと思っていたのかもしれません。まず、声を作らないようにと伝えました。自分の一番出しやすい声で。それだけのことなんですが、徐々に声が前に出てきました。きちんと立ち、顔を上げ、ということもできていなかった彼女が、本番、気持ちが動きに出たようで、体が前のめりになって、セリフを言った時は、いいもの見たなあ、と思いました。若い方が必死についてきてくれて、変化していくのを見られるのは本当に嬉しいです。
昭和生まれ世代は本当にパワフルで、これまでの経験がまま、劇に出ました。表情が豊かであるのは、良い年を重ねている証?!お一人だけ、今回が朗読劇デビューの方がいました。その方は、杉村春子の「女の一生」に挑戦しました。彼女は全く、演劇界のことは知りませんでしたが、自分で杉村春子のことを調べ、主人公の「けい」に近づくため、毎日、ご主人にも協力してもらいお稽古したそうです。暮らしの中にセリフがあるなあ、と嬉しくなりました。楽しんで、でも少しでも良い芝居したい、という気持ちを日々、伝えてくれました。
町家の座敷が満員となりました。お客様の声を一部、紹介します。
・本当に素晴らしくて、私も参加したいと思ってしまいました。
・2ヶ月の稽古でこれだけのものができるなんてびっくりです。
・歴史に基づいた興味深い内容、皆さんの声が響きました。
・初めてこういうものを見せてもらいましたが、本当に驚いています。
・忘れつつあるいろんな芸術をこのような形で紹介いただき、いろいろ知ることができました。
・時代のセリフを構成しての脚本は、鈴木忠志の「劇的なるものをめぐって」を思い出した。
小町座のメンバーも詳しいレポートを書いてくれています。→https://www.facebook.com/komachiza/
12月半ばからは、新たな参加型朗読劇「奈良町ファンタジー」の稽古が始まります。これから本を書きますが、また新たな参加者との稽古(20名前を越えます)となります。それぞれの暮らしの中で鍛えられた声と感性は何物にも替えがたい…それぞれの「リアル」と出会えることを楽しみに…書きます!