フェデラーが全仏でソダーリングに力負けして、いつ95平方インチに乗り換えると言い出すか気が気でない(95インチのハイパー・プロスタッフを使っていた前歴もあったような…)。そうなるとプロスタッフ系ユーザー最後の望みは現役世代ではなく、シニアツアーで頑張っているステファン・“永遠の貴公子”・エドベリと、もしかしたらジム・“現代テニスのパイオニア”・クーリエだけか?
取り越し苦労気味の危機感にかられて色々試打してみたが、宿敵(笑)ヘッドのプレステージ以外にこれはというものが見つからない(但し重い)。そこで、ネットでの情報をもとにトアルソンのラケットを試そうと思った。思ったが店で売っているのさえ見たことがないので、メーカーにメールで問い合わせて、近くのプロショップに試打用を送ってもらった。
試打したのは「アスタリスク98」と「フォーティー・ラブ-X(テン)」。ネットでの評判を見る限り、しなやかさと打感が相当期待できそう。
僕が健康上(笑)まず注意しなければならないのが高負荷時の振動の出方なので、まずおもいきりひっぱたくことから始めた。メインラケットであるn Six-One Tour 90(結構使い込んでしまっている)との比較になるが、やはり若干厚め(それでもアスタリスク98は20mm、フォーティー・ラブ-Xは21mm)のせいか、しなりは殆ど感じない。ただ打感は、「X」の方が意図的に大きな振動を押さえ込みながらも中空っぽい振動を若干感じた。「アスタリスク」の方はより剛性を感じるが、不快な振動は感じられない。飛んでゆく球はどうかというと、どちらも「n」よりはそれなりに飛ぶのだが、すっ飛ぶという感覚はない。驚いたのは「アスタリスク」で、フェースが小さくてしなるプロスタッフ系向きの打ち方をしてもかなり回転がかかり、跳ね上がりが大きい。
実は僕の「n」は細めのモノフィラメントを張り、プレーの前にはシリコンスプレーをストリングに吹き付けておくことで、今時のラケットと比較しても打球に相当回転がかかる仕様になっている。一方、アスタリスク98にはポリエステル系の「RENCON」が張ってあったのだが、こっちのほうが明らかに跳ねる。また、試打の直前にショップで定番の「Asterisk 125」を50Pが張られた「X」は「n」より若干劣るぐらいの印象。但し「X」はかなりラケットの先に当てても生きたボールが打てる。
ただ、これらの印象も、負荷が軽い状態になるとかなり変わった。その後の実戦テストがハードヒットの少ない面子でのダブルスになり、しかもドジって手のひらに大き目のマメをつくってしまっていたことで、有意なテストかどうか若干微妙な条件になった。そうなると「アスタリスク」が金属的な打球感に、「X」は反対に鈍くつかみ所のない打球感になった。さらにそれほど軽くない両機種のとりまわしは、フェースサイズが「n」より大きく(慣性の問題)硬いこともあって結構難しいものとなった。つまり、常にある程度負荷の高い打ち合いができる環境にいる、さらにフレームの剛性と重さを常にコントロールできる技術を持ったユーザーであればおそらく快適に使えるだろう製品といえる。
サービスはというと、「n」より厚めのモデル全てに言えることで、安定して真っ直ぐ飛んでくれる。但し、スイングスピードが下がるとフレーム剛性と重さにより扱いやすさはなくなってゆく。
ここで自宅に持ち帰り計測した値を参考までに書いておくと、
トアルソン アスタリスク98 総重量:342g グリップエンドからのバランス点:315mm
トアルソン フォーティー・ラブ-X(テン) 総重量:338g グリップエンドからのバランス点:305mm
ウィルソン n 6.1 ツアー90 総重量:348g グリップエンドからのバランス点:315mm
バランスについてはまあ大体このくらいでしたという程度の話なのだが、それぞれオーバーグリップが巻かれた総重量については「アスタリスク」の方が「X」より平均で10g程軽いカタログ値なのにもかかわらず、明らかに重かった。「アスタリスク」はオーバーグリップの下も、標準のレザーからウレタン製に変えられており、何らかの追加加工がされている可能性もある。
親切に神戸から手配してくれた東亜ストリングの広報さんには申し訳ないのだが、まだ僕の手にはあまるモデルという結論になったようだ。「n」がこんなに軽くしなやかに感じたのも珍しい体験だった。
なんだか一生17mmから抜け出せない気がしてきた(笑)
取り越し苦労気味の危機感にかられて色々試打してみたが、宿敵(笑)ヘッドのプレステージ以外にこれはというものが見つからない(但し重い)。そこで、ネットでの情報をもとにトアルソンのラケットを試そうと思った。思ったが店で売っているのさえ見たことがないので、メーカーにメールで問い合わせて、近くのプロショップに試打用を送ってもらった。
試打したのは「アスタリスク98」と「フォーティー・ラブ-X(テン)」。ネットでの評判を見る限り、しなやかさと打感が相当期待できそう。
僕が健康上(笑)まず注意しなければならないのが高負荷時の振動の出方なので、まずおもいきりひっぱたくことから始めた。メインラケットであるn Six-One Tour 90(結構使い込んでしまっている)との比較になるが、やはり若干厚め(それでもアスタリスク98は20mm、フォーティー・ラブ-Xは21mm)のせいか、しなりは殆ど感じない。ただ打感は、「X」の方が意図的に大きな振動を押さえ込みながらも中空っぽい振動を若干感じた。「アスタリスク」の方はより剛性を感じるが、不快な振動は感じられない。飛んでゆく球はどうかというと、どちらも「n」よりはそれなりに飛ぶのだが、すっ飛ぶという感覚はない。驚いたのは「アスタリスク」で、フェースが小さくてしなるプロスタッフ系向きの打ち方をしてもかなり回転がかかり、跳ね上がりが大きい。
実は僕の「n」は細めのモノフィラメントを張り、プレーの前にはシリコンスプレーをストリングに吹き付けておくことで、今時のラケットと比較しても打球に相当回転がかかる仕様になっている。一方、アスタリスク98にはポリエステル系の「RENCON」が張ってあったのだが、こっちのほうが明らかに跳ねる。また、試打の直前にショップで定番の「Asterisk 125」を50Pが張られた「X」は「n」より若干劣るぐらいの印象。但し「X」はかなりラケットの先に当てても生きたボールが打てる。
ただ、これらの印象も、負荷が軽い状態になるとかなり変わった。その後の実戦テストがハードヒットの少ない面子でのダブルスになり、しかもドジって手のひらに大き目のマメをつくってしまっていたことで、有意なテストかどうか若干微妙な条件になった。そうなると「アスタリスク」が金属的な打球感に、「X」は反対に鈍くつかみ所のない打球感になった。さらにそれほど軽くない両機種のとりまわしは、フェースサイズが「n」より大きく(慣性の問題)硬いこともあって結構難しいものとなった。つまり、常にある程度負荷の高い打ち合いができる環境にいる、さらにフレームの剛性と重さを常にコントロールできる技術を持ったユーザーであればおそらく快適に使えるだろう製品といえる。
サービスはというと、「n」より厚めのモデル全てに言えることで、安定して真っ直ぐ飛んでくれる。但し、スイングスピードが下がるとフレーム剛性と重さにより扱いやすさはなくなってゆく。
ここで自宅に持ち帰り計測した値を参考までに書いておくと、
トアルソン アスタリスク98 総重量:342g グリップエンドからのバランス点:315mm
トアルソン フォーティー・ラブ-X(テン) 総重量:338g グリップエンドからのバランス点:305mm
ウィルソン n 6.1 ツアー90 総重量:348g グリップエンドからのバランス点:315mm
バランスについてはまあ大体このくらいでしたという程度の話なのだが、それぞれオーバーグリップが巻かれた総重量については「アスタリスク」の方が「X」より平均で10g程軽いカタログ値なのにもかかわらず、明らかに重かった。「アスタリスク」はオーバーグリップの下も、標準のレザーからウレタン製に変えられており、何らかの追加加工がされている可能性もある。
親切に神戸から手配してくれた東亜ストリングの広報さんには申し訳ないのだが、まだ僕の手にはあまるモデルという結論になったようだ。「n」がこんなに軽くしなやかに感じたのも珍しい体験だった。
なんだか一生17mmから抜け出せない気がしてきた(笑)
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