市営墓地に運良く縁がありお墓を作っている。何十年も前に亡妻が市役所へパートに行っているとき、往時はのんきな市政で、死亡者がいなくても空墓地を募集した。1メートル四方程度の墓地の永代借地料が20万円だった。
その十数年後まさか自分が真っ先に墓地に葬られるとは亡妻も予想しなかっただろう。
お陰で家内を偲ぶことができる。お墓はやはり心を穏やかに落ち着かせる場所だ。広大な墓地なので誰かと大体会う。その墓地は長い間管理料が無料だったが、10年ほど前斎場が新築され、墓地が公園化されたため管理料が要ることになった。わずか年2千円だ。民間だと数万円を取られる。3年分前払いで昨日支所へ行って納めた。
請求書には納付書に記載の納入金融機関へ払え、となっていて銀行名はあるが市役所でも支所でもいいとは書いてない。迷いながら9時前に行くと「オハヨウございます」と、窓口と支所長が挨拶して迎えてくれた。
墓地の枯れた供花を時に係が巡回し収集して始末してくれている。聞くと1週間に1度は巡回するという。ありがたい公的サービスでここに縁のない市民は嘆くだろう。
近く月命日を迎える。供花はしないまでも線香を上げお参りは欠かさない。口には出さないでも近頃はこんなことがあったよ。こんなことに困っているよ。とお墓に話しかけている気分だ。そっちはどうだい。もうどこかへ生まれ変わっているのかい。という気分だ。
新しい木綿にお骨を包んで納骨したが、大分土になって崩れている。在所は骨壷のまま納めている。どっちがまともな納骨なのだろうか知らない。
昨日の新聞は23日またも、近くの瑞穂市の老人男性(80代)が銀行協会を名乗る20代の男に詐欺にあい、900万円を騙し取られた。
今日は24日岐阜市の女性(73歳)が、同じサカモトを名乗る男に同じ手口で、300万円を騙し取られた。
前者は「銀行員にヤクザと手を組んで金を抜く者がいる。銀行に預けていると危ない」という。
後者は「詐欺の犯人を捕まえたら、あなたの名義の預金通帳があった。銀行協会へ電話しておきます」と電話。直後に銀行協会を名乗る別の男から「お金が危ないので預かる」と電話。お金を銀行から下ろして待っていると自宅に来た男に手渡した。
ああ、やんぬるかな!人を疑うことをしない善良でバカ正直なお年寄りよ。人は疑ってかかれ。悪人になれ。
三鷹市の高校生は、フィリッピン人の母、父は日本人で離婚している。幼い歳の離れた妹がこの犯人にいる。大学にも行けず、高校を出て自衛隊に入ろうとしたが、持病ではねられた。コンビニのアルバイトなどでくすぶっていて悪事を働いた。フェースブックには立命館大在学中と騙して彼女と友達になった。
ハーフで英語が得意、南米系のハーフと嘘をついて近づいた。1年弱の付き合いが肉体関係まで発展し、犯人の友人に「彼女は清純な高校生だったが、遊びを教えてやったので、彼女の貞操観念が変わってしまった」と言い、クローゼットで待ち伏せしているとき、友人に「無差別ではない、自分は被害者だ」とメールし、そこにはあるサイトのアドレスが貼ってあった。そこを開くとまた別のサイトのアドレスが貼ってあり、それを開くと海外エロサイトの恥ずかしい彼女の写真がいっぱい投稿されていた。
(ネットを探ると恥ずかしい写真の極致は、局部写真、犯人のお宝を口に含んだ写真だったようだ。脱がせ屋だとの記事もあった)
兵庫県在住の女性(24歳)も被害に会い、あるときこの男のスマホか何かを見ると、女の裸写真がいっぱいあって、危険に気づき第3者の男が中に入り仲介、削除させたとある。
(以上は週刊文春の記事だ)
善良な老人や世間知らずの高校生・中学生よ、騙されるな。世の中は危険がいっぱいよ。