たそがれ時のつれづれに

人生のたそがれ時を迎えて折々の記を・・思うままに

新聞の購読中止

2015年04月21日 | 日記

発証率という耳慣れぬ言葉を週刊新潮3月5日号は紹介した。例の慰安婦問題で朝日新聞の発証率が落ちているのだという。
発証率=販売店に発送する新聞部数(取り紙という)÷ 読者へ販売店が渡す領収書数
実際の売れ具合を発証率と言い各新聞社は極秘扱いにしている。それを入手したという記事だった。朝日は71.0%(調査時点2014.5月度 社外秘 2014年度ASA経営実態調査報告書)と業界関係者が愕然とするほどの惨澹たる有様だという。慰安婦問題が勃発したのは2014.8月なのでさらに悪化しているだろうと。

新聞は配達で濡れたとか、昔は荒縄で縛って送付して梱包崩れ、汚れ、とか、定期購読ではなく飛び込みで店へ買いに来る客などに対応するため「予備紙」を含めて配送している。(コンビニ販売の予備紙もあるでしょう)予備紙は2%が適当と業界団体が自主ルールを決めていたが、インターネットの影響もあり30%にもなっているのだという。元朝日役員は1990年代は90%だったと吃驚した。

それなら取り紙を減らすとか、定期購読分だけ印刷すれば効率がいいのに、新聞社は簡単に応じないのだという。なぜか、新規の読者を開拓する尻叩き、折り込み広告の広告費は取り紙に応じて入ってくるなどの事情で簡単に減らせないらしい。
かくて30%もが紙屑化している。朝日のライバル紙の幹部は「うちより、朝日の発証率はまだマシ、腐っても朝日だ」と、他紙も予備紙に悩んでいるという概要だった。

私の家の若世帯は新聞を何年も取っていない。新聞をゆっくり読む時間なんてないのです。孫たちは必要に応じ爺の部屋へ新聞を貰いにたまに来る。
さて私は40年以上朝日を取ってきて、朝日の偏向報道や他紙や週刊誌の批判、記事に色をつけ過ぎる、傾斜させ過ぎる、特異な記事が多過ぎるなど、嫌気がさして昨年末購読を打ち切った。
1月の1ヶ月は新聞無しで過ごし、2月から毎日新聞を取ってきました。毎日の編集は事実を報道するだけで、色をつけないなど悪くはないが、カラーページが少ない、扁平の毎日書体(築地書体)で余白が少なく、紙面が真っ黒の印象で読み難いのです。テレビ欄など目の衰えた老人には読めるものではありません。日曜版がお粗末などで、とうとう読み難さに音を上げ4月末で購読打ち切りをお願いしてきました。

販売店は地元紙岐阜新聞との並販店で、若い店主一人が切り盛りしている店だという。貸店舗に店を出し本宅は別にあり妻は別の仕事についているとかで、配達や集金に回るため、電話もめったにつながらない有様。
2月分1ケ月は無料サービスしてくれたが、3月分からの銀振手続きが終わってなく未払いなのです。FAXでも電話でも催促したが4月に入って未だに音沙汰がない有様でした。
そこで1ヵ月無料サービスは辞退するので、3ヵ月分の実費を払い購読は4月末で打ち止めにしてくれと申し出ました。3,086円×3月分=9,258円を払ってきました。

「長く朝日を読んできたのでやはり読み易い。毎日は良い新聞だと思うが頑固な新聞だね」と言うと、店主もテレビ欄の扁平活字を見ながら「読み慣れた新聞という点はあります。毎日は確かに頑固です」と応じてくれました。
岐阜新聞は良い新聞ですが、やはり地元情報が多く少し物足りない。在所の実家は60年に及ぶ中日を岐阜新聞に変えていました。さて5月からどうしようか。