安倍首相夫妻が訪米中らしい。今日の新聞では26日にボストンに到着し、27日朝には3人が死亡し260人以上が負傷したボストンマラソン爆破テロ事件の現場を訪れ昭恵夫人と共に献花した。
これに先立ち26日午後ケネディ元米大統領の功績に関する資料やゆかりの品々を集めた「ジョン・F・ケネディ図書館」をキャロライン・ケネディ駐日米大使の案内で視察したとある。
実はもう30年も前の1988年、我が愚息二男がこの図書館(愚息は記念館と言った)を訪問したと言っていたことを思い出した。
高専の3年生のとき外国留学など全く関心が無かったのに、英語の成績が良いと先生に勧められ、AFS日本協会から派遣され1年間アメリカ留学した。
派遣先はオレゴン州立高校で、田舎町で隣の家がどこにあるのかも分からない、小学校教師をしておられた家にホームステイした。ご主人はドイツ系、ホストマザーはメキシコ系のご夫妻で熱心なモルモン教徒の家庭だった。小学生の2人の子が居たようで、羊を飼っていて愚息にも羊の世話を仰せつかったらしい。愚息はそれが嫌で悪関係となり、ステイ先からホームチェンジを申し出られた。アメリカの組織は双方に利益が無いと判断すれば、即座にホームチェンジすると後で支部役員の方に聞きました。
新しいステイ先は同世代の双子の高校生の男の子がいるご家庭で、別の場所に雑貨店か何かの商売をしておられた。
この家庭とは良好で、愚息のために夏休みにホストマザーの故郷であるボストンへ、一家で里帰り旅行を計画してくださり、それに同行させて頂いた。その際ケネディ図書館を訪問したと写真が残っている。
帰路は単独行になり飛行機で隣席の米国男性が、日本へ行ったことを話しかけ「アイアンボールが・・」と言うので何かと思ったら「パチンコ」体験の話だったという。
正月休みは双子兄弟や級友らとハワイ旅行にも同行させてもらって、観光施設で遊んでいたら黒人の少年に愚息が「フリーズ」と絡まれた。皆駆け出したので追い駆けると「フリーズはホールドアップと同意義」と教えらたらしい。
このご家庭にはシアトルのイチローのマリナーズの本拠地での野球見物や、オレゴンの急流をボート下り、安い料金のゴルフプレーとかいろいろご親切にしていただき異文化体験をさせて頂いた。本当に感謝しています。
1年はあっという間に終わり、帰国時は同地方へ派遣されていた留学生達が貸切バスで、行く先々で毎夜奉仕家庭に泊めていただきながら12日間かけてサンフランシスコの集結地、カリフォルニア大学(UCLA)まで南下した。AFSアメリカはお世話になった家庭にはサンキューレターを出すよう指示したとか。多くの善意の方に感謝しています。
1年間余同居した双子兄弟の一人は、記念に購入し持ち帰るエレキギターを買うのにお金が足りなくて、60ドル貸してくれ帰国後返金した。そのギターを「弦の糸くらい緩めにゃ・・」と狭い倉庫にまだ眠っています。
愚息は4年過程の高専を1年遅れで卒業し、地方国大3年生に編入、院を出て長い学業が終わり、名古屋の会社に勤める。