Ｍの応援団

Ｍは工事現場のおじさんに断熱材をもらってみたり
警備のおじちゃんに心配されたり
通りすがりのおばあちゃんに話し込まれたり
どうも、かまわれるヤツだ
最近は清掃のおいちゃんが
毎日のように「がんばるんだよ」と声をかけるらしい
とても思いやり深いお声で
優しく話しかけてくれるらしいのだが
「何をがんばるれって言っているんだろう？
　ベンチで本を読んでただけなんですけど。。。」
Ｍは考えている
それよりも
応援してやらねば・・・と思うほど
Ｍは悲惨なのか？
大変そうに見えるのか？
悲しそうに見えるのか？
と思うが・・・

もしかして
うちに来るカラス「お若いの」がＭの出先にいたというのも
応援してやらねば・・・と思われたとか？

類友

Mは妖怪好きだが、カラスも好きだ
見た目に美しいから、好きらしい
朝出かけるとき
うちに来た鳴き下手の「お若いの」が
出先まで付いて来たらしい
「送ってくれた」と言う

Nはカラスの「お若いの」だけが好きだ
ヤツは「げーげー」と呼んでいる
久しぶりに声を聞いて
「上手くなった!」とつぶやいたら
窓の近くまで来た
「聞えてる！」
と喜んでいる

仲良しみたいだ
類は友を呼ぶ)・・・とか？