某ちゃんノート

わざわざ電話するほどじゃないしなぁ・・・
メールすることもないよなぁ・・・
でもちょっと思った、ふと思ったこと

一鬼夜行

2010-10-31 | 読書メモ
「一鬼夜行」
  小松エメル

百鬼夜行の途中
列からはぐれ
空から落ちた
かわいい子供の姿をした鬼が
妖怪かと思うような怖い顔の男と
同居するようになる
どちらも異形で
どちらも
その世界で浮いている
男と周囲の人を繋ぐのが鬼で
鬼とほかの妖怪を繋ぐのが人間である男
ってところが
ほんのり笑え
じんわり泣ける
人情が浸み込んでくる

妖怪に人情
っていうのも何だが
情が深いから
妖怪になるんだ
ってところがあるし
その情が
鬼と男の間を
ゴツゴツと行き来する
そう
何だか
情がゴツゴツしていて
不器用で
やはり
ほんのり笑え
じんわり泣ける
妖怪の長~い目で見る人間の生き様
人間の短い命で見る妖怪の生き様
また
ほんのり笑え
じんわり泣ける
癒されながらも
考えさせられます
おもしろかった。。。