『白薔薇の女王 下』
フィリッパ・グレゴリー
江崎リエ 訳
あらゆる男たちは
女が自分たちとはまったく「別の存在」だと
理解したときに嫌悪を感じる
妻は少年のように弱いが
少年ではない
愚人のように怖がる様子を見せるが
愚かではない
妻は恨みを持ち続ける能力に長けた悪人でもなければ
あふれるほどの寛大さを見せる聖人でもない
「少年」「愚か」「恨みを持ち続ける悪人」「寛大な聖人」
男たちの持つこうした特質を
女は持たない
・・・
どんな夫も
いずれ妻の「女」の部分に心から驚く
森の女神
メリュジーヌの悲しい話
として
所々に書かれている伝説は
とても面白い
エドワード4世の王妃
エリザベスは
メリュジーヌの血を受け継ぐ者で
水を操るし
予見の能力を持つ
海に囲まれ
川が流れ
雨が降り
ウエットな国には
こういうスピリチュアルな存在が似合う
日本も
海に囲まれ
川が流れ
雨が降り
樹木が育ち
何かが宿る国だ
そして
額田王(ぬかたのおおきみ)なんて思い浮かべてしまった。。。
天智天皇と天武天皇兄弟が
愛し
奪い合った
額田も予見の能力があったな・・・
と
遣唐船の出発の時期を占ったな・・・
と
そして
兄弟や甥、いとこの血の争いを起こしたな・・・
と
魅力的だな・・・
と