「みおつくし」シリーズの著者、髙田 郁の新シリーズ
今回は商いの話だ
物が売れない時代に
いかに物を売るか
売ってよし
買ってよし
商人の良識と心意気
そんな中で
少女が葛藤と活躍する
時代小説なのだ
「みおつくし」もそうだったが
決して恵まれない環境にありながら
持って生まれた性格とか性質ひとつで成長していく
女の子の話なのだ
お金や身分があっても
女が表に出て
自立できるような世ではない
その上
不幸が重なり
口減らし的に働きに出される少女
鍋の底を洗うしか
下働き以外に
生きる道はない
そして
それは変わることはない
そんな時代と境遇の中
才を生かすわけだ
持って生まれたセンスみたいなものだ
それは
性格と性質からなるものだろう
読んでいると
そう思う
日々、一生懸命に働き
でも流されるわけではなく
疑問を持ったり
興味を持ったり
周囲から学んだり
ひとつひとつ積み重ねるように生きている
だから
簡単に才能があると言いたくない
そんな気になる
そんなところが魅力でもあるなぁ
そうした生きる術
問題
悩み
充実感
現代の女性たちにも通じる
だろう
百貨店勤めをしていた身なので
面白く感じるしな
しかも西宮、武庫川、大坂
関西人には馴染みのある地名も嬉しい
4巻終わったが
まだ完結していない
次巻
早く読みたいなり