『ゴールデンスランバー』
伊坂幸太郎
映画の方を
DVDで観たり
ケーブルテレビで観たり
何度も見ているので
本の方も読んだ
首相暗殺犯に仕立て上げられた男が
逃げ回る話
人は
イメージや固定観念で人を見る
いや
じっくりどんな人かなんて考えない
肩書や所属グループで一まとめにして見る
そういう目に窮屈な思いをすることも多い
理解されない孤独を感じることも多い
そんな人には見えなかった・・・
と言いつつ
マスコミが報道すれば
そうなのか~と思う
ま
そんなものだと思うが
お父さんは
「信じたいんじゃない・・・知っているんだ」と言う
両親や大学時代の友だちやアルバイト先のおやじ
仕事先の先輩
たまたま出会った他人
ちゃんと「知っている」人たち
本質が分かる人たち
見る力のある人たち
そういう人たちは報道や警察発表に
「?」
違和感を感じる
そして
逃亡する男を支える
親や友だちとのたわいもない思い出は
男の逃亡を支える
そこが好きだな
アルバイト先の花火工場のおやじが
「花火ってのは、いろいろな場所で、いろいろな人間が見てるだろ
もしかすると自分がみてる今、別のところで昔の友だちが
同じものをながめているのかもしれねえな
なんて思うと愉快じゃねえか?
たぶんな、そん時は相手も同じことを考えてんじゃねえかな
・・・・・・思い出っつうのは、だいたい
似たきっかけで復活するんだよ
自分が思い出してれば、相手も思い出してる」
っていうところが一番好きだ
映画でもそのシーンが好きだったな
どうしてるかな?
電話でもしようかな?
と思うと電話がかかってきたり
会う約束をした日
待ち合わせとは違う場所で
この辺にいるんじゃないかと思ったところで会ったり
で
第一声が「やっぱり~」みたいな。。。
Once there was a way to get back homeward
帰る故郷というと思い浮かべるのは
くだらないことやっていたあの頃の自分たち
って感じの台詞が出てくる
語る言葉が良いんだ
メールしようっかな、友だちに
って
思ってみた。。。