チョビ1号は、私のメインの餌やり場に年に数回現れる程度の、私にとってはレアな存在でした。
彼が現れると他の常連猫たちに一気に緊張が走り、中には逃げてしまう子もいて厄介でした。
他の場所で見かけても私に慣れてるわけではないので、元気な姿を見て安心してるくらいの関係でした。
地域で解体工事が始まってテリトリーが変わったからか、去年の後半あたりから私の餌やり場に頻繁に現れるようになり、いつの間にか常連猫たちとも頭をゴツンコし合ったり、鼻をチョンとくっつけ合ったりと、すっかり仲良くなっていました。
なので、一緒にご飯をあげるようになりました。
ウェットよりもカリカリ好き、ちゅーるは好まないこともわかりました。
あまりたくさん食べなくても、他に近所のおばあさんがいつもご飯をあげてくれてるのを知っていたので、そんなにお腹が空いてないんだろうと思っていました。
その代わり、お水をやたら飲む子でした。
そんな日々が続き、少しずつ1号の食べる量が減り、飲む水の量は増えていきました。
腎臓でも患ってるのかなと心配になってきた頃、他の時間帯の餌やりさんからも「1号の食欲がない」と報告が。
ある時から、私が行くと出て来るものの、ご飯を全く食べなくなりました。
「病院連れて行った方がいいかも」「でも捕まえられるかな」と相談しているうちに、1号が現れなくなってしまいました。
仲間内で最後に姿を見たのは去年末の30日。
それっきり1号を見た人はいません。
いつも1号にご飯をあげてくれていたおばあさんも「あのキジシロが来なくなっちゃったのよ」と。
このおばあさんのところにも通わなくなったということは…
おそらくもう1号は、弱ってどこかで亡くなってしまったのでしょう…
遅かった。
いつも後手後手…
昨年9月に亡くなった2号の時と同じ…
せめて亡骸だけでも引き取って皆で弔ってあげたいと、1号が身を隠しそうな茂みの中を何日も探したけれど、とうとう見つけてあげられませんでした。
ごめんね、チョビ。
不甲斐なくてすぐに病院に連れて行ってあげたり、保護してあげたり出来なくて…
ご飯は食べないのに、いつも私を待っていたのはSOSのつもりだったのかな。
ごめん、ごめんね。
チョビとラブラブでいつも寄り添っていた小町。
彼がもうこの世にはいないこと気づいているのかな。
小町の寂しそうな様子も胸を締めつけます。
最期を看取ってあげられないまま姿を消されてしまうのは、私たちにとって無念と後悔だけが残ります。
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