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ぼくが生きてる、ふたつの世界

2024-09-29 18:29:00 | 映画鑑賞

映画を観てきました!


『ぼくが生きてる、ふたつの世界』


耳が聴こえない両親を持つ、耳が聴こえる子供(=コーダ)
その親子の物語。

宮城の港町で、ろう者の両親の元で育った大。
子供の頃は買い物先でも母親の通訳をすることが当たり前の生活を送っていたが、小学校の友人の「おまえの母ちゃん、喋り方おかしくね?」という何気ない一言や、手話を好奇の目で見る周囲の反応に、思春期も重なり、少しずつ母を疎ましく思うようになる。

アカデミー賞を受賞した『コーダ あいのうた』は、唯一音の聴こえる娘にろう者の家族が依存し、娘の夢に反対し、その後、夢を叶えようとする娘を送り出す話ですが、この作品は、父が息子の自立を促し、母は寂しさを感じながらも息子の願うことを一番に応援します。
大の声を聴きたいと、高い補聴器を購入したり、会話が成立するわけがないのに大の携帯に電話をしたり、母の息子への健気な思いが胸を打ちます。
そんな母との生活から逃げるように上京し、そこで結局ろう者のサークル仲間と交流する大。
事故に遭っても「心配されたくない」と子供に連絡しない女性や、飲み会でろう者の代わりに積極的に注文する大に「私たちから出来ることを取り上げないで」と諭す女性。
作品を通して、ろう者たちの健常者に頼り切らない姿も知ることが出来ます。
手話にも方言があるんですね〜

ろう者の子供を産んだ祖父母、聴こえる息子を産んだ両親、ろう者の両親を持った息子。
時代も時代なので、それぞれの計り知れない苦悩と葛藤があったことでしょう。

優しく愛情深い母・明子は、結婚を反対されて駆け落ちし、息子の出産を反対されても産む決意をした強さも持っている。

明子の生い立ちを描けば、それもまたドラマになりそう。

そんな明子を演じた忍足亜希子さんが素晴らしかった。
この作品に出てくるろう者は、全てろう者の俳優さんなんだそうです。
観終わった後に、これが実話だと知ります。
どおりで…
大きな盛り上がりはないけれど、リアルな描写に心打たれる場面が多々ありました。

主演の吉沢亮くんも良かった!
赤ん坊の時から描かれてるわけだけど、どの時代の大も、いずれ吉沢亮くんに成長するであろう容姿をしているんですよ。
小学生時代の大はまさに亮くんの子供時代でしょ?と思えるくらい。
中学生から演じた亮くんも全然違和感なく。

どこまでも深い母の愛と、母を煩わしいと思っていた息子の後悔。
切なくもあり、心が温まるいい映画でした!(இωஇ)

エンドロールに流れる曲も歌詞がグッと来ます。



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