オジイが虹の橋へ旅立ってから2週間。
ずっとバタバタしてて、オジイへの想いに耽る時間もなかった。
オジイと出会って10ヶ月。
短かったけど、濃密だったね。
初めてオジイが私の餌場に現れたのが去年の夏。
まるで最初からメンバーだったかのような振る舞いに、シャーだと勘違いして普通にご飯あげちゃったよね。
最初から物怖じしてなかった。
この時からもう舌は出っ放し、ヨダレも垂れてて、身体も汚れてた。
病気かな…
毎日、ここに来ればいいのにな。
「明日もおいでね」
でも、ずっと来なくて、忘れた頃にふいに現れる。
常連になったのは秋になる頃だったっけ?
他の猫たちが来なくなってもオジイだけは雨の日も寒い日も待っててくれた。
食べるのが遅いから、他の猫が解散した後もずっと一緒にいたね。
他の猫のお皿を気にして邪魔して。
それだけ食べるのに必死だったのかな。
オジイ、よく私のところに来てくれたね。
私はオジイの過去を全く知らない。
ずっとこの地域にいたの?
捨て猫だなんて噂もあったけど、本当はどうなの?
シャーとそっくりだし、シャーの仲間から一目置かれてるように見えたけど、ボスだったの?
血の繋がったおじいちゃんだったの?
どんな子猫だったの?
若い時はどんなふうに過ごしてたの?
いつから病気になっちゃったんだろうね?
何も知らない。
オジイは地域猫仲間の間では「北大路欣也に似てる」って評判だったんだよ。
カッコいいね♡
やっと保護出来て家に迎えたあの5日間。
オジイのリラックスした姿や、甘えてくる様子を見て、皆喜んでたんだよ。
あまりのクサさと汚れには参ったけれど、そのうち全然へっちゃらになっちゃった。
オジイがいなくなって、そのにおいが消えてしまって、むしろ寂しいよ。
オジイの存在が本当に消えてしまったみたいで。
咄嗟に決めたオジイの誕生日。
病院で2009年5月12日生まれにしてもらったよ。
12歳。
まさか誕生日の翌日が命日になっちゃうなんて思いもしなかったけど。
ボロボロで限界の身体なのに、最後の最後まで自力で食べて、生きようとしたオジイ。
また星野家に戻りたいって思ってくれたかな。
看取り覚悟で保護したけれど、結局入院ばかりでごめんね。
でも、もっと一緒にいられるって思いたかったんだよ。
もっといろんなことしてあげたいって思っちゃったんだよ。
欲が出ちゃってダメだね。
オジイは紛れもなく星野家の5番目の猫。
私を慕って毎日食べに来てくれてありがとね。
私にとって特別な猫として、ずっと忘れられない存在だよ。
最後に、少しだけでも、人の温かさを知ってもらえたと思います。
これからも、保護活動頑張って下さい。
陰ながら応援させて頂きます👍
写真より リアルさがある分
やはり切なさが
本来、私は保護活動はせずに、あくまでも外猫のご飯のお世話とTNRをメインに活動しているのですが(まだ全然素人です)この2年、猫を飼わずにいるのは、オジイのような猫を最期に家で看取ってあげたいという思いからです。
でも、やっぱり辛いですね。
オジイの存在は私に猫の世話の喜びと大変さ、悲しみを教えてくれたような気がします。
オジイのヨロヨロながらも元気で甘えてくれてる姿…
何度も見返して、やっぱり泣いてしまいます。
こんな日がもう少し続いてほしかったです。
オジイに代わって…
ちずさん ありがとうございました😊
たった5日、そのうち元気だったの3日くらいだったかもしれないけど、オジイも私と過ごした時間を嬉しいと思ってくれたかな…
いずれ虹の橋の向こうで再会出来たらいいな。