三つ折と三ツ巻の違いは・・・
うちの工場では、ラッパを使って縫製する比較的細い始末を三ツ巻と称して、アイロンで折って縫うのを三つ折と使い分けています。
三ツ巻は、ラッパの種類が、10mm、15mm、20mmなど出来上がりの折巾があるのですが、折こむ縫代は、普通5mmに作られています。
布端を合わせると、自然に5mmの折込になっていきます。早くてきれいです。
でも、多く押し込むことは難しいです。
ところが、高品質な製品は、完全三ツ巻と称して、10mmは10mm、20mmは20mmの折込みを望まれます。
完全三ツ巻用ラッパを使うか、ラッパの形状を変えたりして対応しますが、製品が直線ばかりではないので、完璧ではありません。
そこで、アイロンで丁寧に折って三つ折することになります。
それでは、なぜ、完全三つ巻きが望まれるかということですが、補正・サイズ直しするときに便利ですね。でも、既製服は、サイズ直しを前提に作っているわけではありません。
やっぱり、三ツ巻の中の裁ち端のアイロンによるアタリを防ぐためではないかと思います。
この、完全三ツ巻ですが、縫製に慣れている人は、ラッパを使わず、アイロンも使わず、小手先の手加減で器用に巻いて縫ってしまいます。カーブなんかも手加減できれいに縫っちゃうんですね。裁断がきれいなら出来る技ですか・・・
2009年8月18日公開 2019年8月10日更新
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