今ではインターネット通信が発展して、
地球の裏側でさえ、瞬時に情報が伝わる世の中になりました。
子供の頃には想像さえも及ばなかった“未来”に
生きていることを実感する昨今です。
昭和30年代の横浜の農村では、有線放送電話が唯一の通信手段でした。
これは電話とラジオが一体となったもので
当時、生活の中は正式な名ではなくて『有線放送』と呼んでいました。
一定の時間だけNHKラジオが放送されていた記憶があります。
電話は村内の農協組合員だけの連絡に使用するもので
交換手の女性が
「29番さーん、鈴木さーん」
といった調子で呼びかけて来る、のどかなものでした。
この交換手の女性もまた農協の組合員でした。
今では見ることができなくなってしまった有線放送電話、
なんとかもう一度、あの懐かしい「有線放送電話」を見たいと思い
ネットを探し続けていて、ついに見つかりました。
立命館大学産業社会学部教授・坂田謙司先生の
「声」の有線メディア
ラジオ共同聴取・有線放送電話・親子ラジオ
というサイトです。
坂田先生にお借りした画像で、感動の再会です!
私の記憶の中にあるのはこのタイプの機種でしたとても懐かしいです。
当時は有線放送電話もいろいろな機種があった事を知りました。
当時は炊事は“かまど”で行っていましたので
かまどに火を燃やし続けながら有線放送のラジオ番組を楽しんでいました。
この“かまど”も見ることができないものと思っておりましたら
小林 哲朗さんの『廃墟ディスカバリー』で再会することができました。
当時のままの「かまど」に再会できて感動です。
坂田謙司先生の著書
『「声」の有線メディア史―共同聴取から有線放送電話を巡る“メディアの生涯”』
送料無料の楽天市場でも発売されています。
※この記事を書くにあたり、
貴重な研究資料を快く提供して下さった坂田謙司先生に心より御礼申し上げます。