横濱・櫻木町コティベーカリーぶろぐ

街のこと店のこと今昔物語

横浜新栄講・野毛山水行堂の改修工事☆

2011年11月04日 12時32分58秒 | 街のこと
成田山横浜別院の崖下に横浜新栄講野毛山水行堂があります。
岩や植物に覆われて古い本堂や赤い鳥居が、とても風情のある一角です。
特にこの通称『亀池』は地元で人気のスポットです。

たくさんの亀が甲羅干しをしています。

池もほとりの稲荷堂には立川談志さん・東京ボーイズさんの千社札が貼られています。
野毛にぎわい座に来られた時に参詣されたのでしょうか?


成田山横浜別院が改修されるのに伴い水行堂も改修工事が始まりました。
住民にとっては大切な場所なので、どのように改修されるのか工事担当の
清水建設さんに詳しい工事計画を聞いてきました。

まず、完全に取り壊されてしまうのは次の5つの建物・設備です。
解体工事は7日から始まるそうです。   

①井戸の覆い、蔵風の建物。これは本来男性用の水行場だったそうで、
建物はなくなっても井戸は生かす予定とのことです。

本堂向かって右は本来女性用のの水行場、中に井戸があります。
このまま受付として使用するため改修。

②竹生島観音堂。観音様は本堂右の木造の和室部分を改装して安置。


③地蔵堂。お地蔵様は本堂の外右側に安置。



④以前ブログに書いた野毛の伝説の占い師石龍師が奉納した香台は撤去。 

⑤賽銭箱も撤去されるそうです。
 
功績のあった信者さんの石造は大切に池のほとりに移設されていました。


木の下にいた狛犬さんは

工事が終わるまで軒下で待機中。

 
水行堂の本堂は成田山横浜別院工事の間、
さまざまな行事に使用されるため内・外部が改修されるそうです。


伝説の占い師・石龍師の奉納したものは撤去されることを知りました。
きっと係累や縁者も絶えて維持する必要もなくなったのでしょう。
石龍師は戦後、政財界や芸能界の人々に広く信奉された占い師でしたので
時代の移り変わりを感じます。

「この先何十年後のことは定かではありませんが、水行堂はなくなりません。」
という職員の僧侶さんのお話にホッとしました。





最新の画像もっと見る