職人魂の防水屋、必殺雨漏り修理人/職人社長の安藤です。
それでは、今回は必殺雨漏り修理人の防水工事記録の中から「埼玉県さいたま市浦和区の屋上防水改修工事」の「最初に行う最も重要な工程である高圧洗浄について」を御覧ください。
高圧洗浄はとても重要な工程です。屋上は経年の汚れ、防水材の経年劣化でもろくなっていて、材料がボロボロ落ちる場合があります。
そんな時は高圧洗浄をする前に、ケレンをしてある程度落としておく必要があります。
高圧洗浄前の屋上防水です。
防水材の状態としては劣化がかなり進んでいて、水性のトップコートの骨材がボロボロ取れてしまう所とトップコートがなくなってしまった所、防水材の補強用クロスが露出していて穴が空いている所、防水が裂けている所、それと気温が上がった時にだけ発生する膨れがありました。
症状としてはかなり重症です。
金属ブラシでこすりながら、汚れを落としていきますが、これがなかなか根気がいる仕事なんです。
真面目にやると結構取れるものです。
この作業は地味で時間もかかりますが、納得がいくまで掃除をします。
防水工事は、一つの工程に時間がかかってもしまっても確実な仕事をして、次の工程につなげていくこと、これが大事なことだと思います。
結局最終的には、自分にとってこの現場、この仕事、各工程を納得行くまでやりきったか、満足したか、これに尽きると思います。
時間をかけて防水層の上にへばりついた土汚れ等を落ちるまで、掃除をしっかりやることで、納得いく高圧洗浄ができます。
バケツの中にはトップコートの骨材と土汚れ、これで高圧洗浄前の仕事が終わりました。
しっかり掃除をしても高圧洗浄をすると、ご覧の通りです。
高圧洗浄をした所と、表面の土汚れを十分落としたつもりになっていた所の違いがはっきりわかります。
防水工事の前の高圧洗浄の良し悪しが、次の工程へ影響します。防水層が長持ちするか、または短命で終わってしまうか、これが分岐点だと思います。
だから、防水職人は仕事に妥協を許してはいけないんです。
施工箇所の細部までこだわりを持ち、高い品質の追求、最終的に自分がイメージした防水の仕上げの実現を目指す努力をする、という意識を持ち続けなければ、良い仕事はできない。
高圧洗浄は良い下地作りをする為の最初の作業です。
防水屋の仕事とは、今日の仕事が明日の仕事で隠れてしまうので、今日の仕事は隠れてしまいます。
だからこそ、時間がかかってしまっても、施工者である自分自身に悔いが残らないように仕事をする、この考えがないと、自分が納得できる仕事、仕事が終わった時に達成感を得る、なんて到底無理な話です。
仕事を終えた時の達成感があるから、私は今もこの仕事をやり続けています。
この達成感、癖になるんです。
それでは、また。
職人魂の防水屋、必殺雨漏り修理人/職人社長の安藤
(2024.11.21)