「雨漏り修理、防水工事」職人魂の防水屋、職人社長安藤のblog

雨漏り診断士、1級防水技能士、2級建築施工管理技士の有資格者である職人社長安藤の「雨漏り修理・防水工事」に関するblog

埼玉県川口市/必殺雨漏り修理人の屋上防水工事6/脱気筒取付け~ウレタン塗膜防水材塗布

2020-04-24 18:37:51 | 雨漏り調査・診断・修理・防水工事

雨漏り修理、防水工事を本気で真剣にやり続けている必殺雨漏り修理人/職人社長の安藤です。

 

埼玉県川口市の雨漏り/屋上防水工事の現場施工で説明をさせていただきます。

前回はウレタン防水通気緩衝工法の通気緩衝シートの貼付けと目止めまで施工しました。今日は脱気筒の取付けとウレタン塗膜防水材の塗布です。

脱気筒という小さな煙突から下地に含まれた水分を逃がす通気緩衝工法、まだ工事途中ですが、高圧洗浄から始まって、伸縮目地の撤去、バックアップ材の充填、シーリングプライマーの塗布、伸縮目地シーリング、防水下地調整、ウレタンプライマーの塗布、通気緩衝シートをボンドで貼り付け、通気緩衝シートの目止め等の施工がありました。

この毎日の積み重ねの上に、今日の施工が重なりますので、どの工程も真剣勝負です。

今日は、まず全体の清掃をもう一度行ってから、パラペット天端にプライマーを塗布します。

次に立上りにプライマーを塗布します。

プライマーが乾くのにも時間がかかるので、最初にプライマーを塗布しました。プライマーが乾く間に脱気筒の取付けをします。施工する時は、空きの時間がないように計画して進めていきます。

通気緩衝シートを貼る前に伸縮目地を撤去して、バックアップ材を充填してからシーリングをしました。そのため、シーリングの下は空洞になっています。後で説明をしますが、この空洞も重要な役割を果たすことになります。

伸縮目地を撤去してシーリングをした目地が交差する箇所に脱気筒を取付けます。穴あき通気緩衝シートの穴の部分はウレタン防水材が下地と密着していて、穴がない部分はボンドで下地に接着しています。

この部分に穴を開けた理由は、縦横に走る伸縮目地を撤去した箇所を通気の通路としています。この通路を通過する湿気と通気緩衝シートを通過する湿気と脱気筒から抜きます。

これで下地に含まれた水分が抜けやすくなります。

 

十字に切り取った部分の真上に脱気筒が付きます。

 

プライマーを塗布してから、速乾シーリング材を適量使用します。

シーリング材があまり多いとロスが多く出るので、適量です。これで接着は十分です。

脱気筒を取り付けした後で、その日のうちにウレタン塗膜防水材と塗布するので、速乾シーリング材を使用して仕上げます。

シーリング材のロスもあまり出すこともなく仕上がりました。

1回目のウレタン防水塗布です。パラペットの天端、立上りを仕上げます。

さらに補強をするために、脱気筒の周囲はウレタン防水立上り材を塗布します。これだでより強くなります。蹴飛ばしても取れることはありません。後でこの上にウレタン防水平場材を塗布します。

昔、施工に夢中になりすぎて、脱気筒につまずいてコケたことがありましたが、痛い思いをしたのは僕だけで、脱気筒は動きもせず無事でした。今でこそ笑い話になりますが、その時は本当に痛かった。

ウレタン防水平場材の1回目の塗布です。

この後の流れとしては、ウレタン防水(1回目)の上にウレタン防水(2回目)を塗布して、その次にトップコート(防水保護層)を塗布して、完成です。

これでウレタン防水通気緩衝工法の流れが大体イメージできたと思います。

必殺雨漏り修理人、春夏秋冬、施工の途中で色々あるわけです。例えば、天気予報がはずれて突然雨が降り出したりした時、もちろん施工は中止です。

暖かく穏やかな春、午前中はきれいに咲いていた桜、ほとんど満開かぁ、って時、午後になって、急に風が吹いて花びらが仕上げたばかりのウレタン防水の上に落ちてきた時、ただ呆然とするだけで、何もできないなんてこともありました。

またある時は、さあやるぞ、と意気込んで屋上に上がると、想定外の強風で通気緩衝シートを貼ることができなかったり、・・・など、この仕事はお天気商売なので結構大変ですが、それでもこの仕事が面白いですね。

それでは、また。

(必殺雨漏り修理人/職人社長の安藤)

 

 

◎雨漏り調査について:

新型コロナウイルスが猛威を振るうこのご時世、必殺雨漏り修理人は除菌アルコールタイプのウエットテッシュを常に持ち歩き、マスクを着用して雨漏り調査をしています。

毎日、マスク、うがい、手洗いの徹底。今、やるべきことはやっています。僕が雨漏り調査に伺う時は安全ですので、ご安心ください。

 現場によっては、家の中に一歩も入らずに雨漏り調査ができます。必要になるのは、雨漏りしている箇所の写真4~5枚と建築図面(平面図、立面図)のコピーです。

建築図面が見つからなかったら、手書きの図面でも構いません。

 

日本では社会的距離(ソーシャルディスタンス)が2mと言われています。守りましょう2mの距離。雨漏り調査時は、三密(密閉、密集、密接)を避け、接触が最小限になるように工夫をします。

 

 

雨漏りの情報はこちらでもご覧いただけます。

「必殺雨漏り修理人」  

 

東京/埼玉 必殺雨漏り修理人

職人社長の安藤


埼玉県川口市/必殺雨漏り修理人の屋上防水工事5/ウレタン防水/通気緩衝シート貼付けけ~目止め

2020-04-17 18:29:37 | 雨漏り調査・診断・修理・防水工事

雨漏り修理、防水工事を本気で真剣にやり続けている必殺雨漏り修理人/職人社長の安藤です。

 

埼玉県川口市の雨漏り/屋上防水工事の現場施工で説明をさせていただきます。

さて、前回は改修用ドレンの取付けまで終わっているので、今回は屋上ウレタン防水工事の通気緩衝シートの貼付けです。

 

ウレタン防水/通気緩衝工法とは、一言でいうと、通気効果と緩衝効果を持つシートの上にウレタン防水を塗り重ねた防水工法です。

この工法の優れたところは、下地モルタルに含まれた水分が通気緩衝シートを通して移動して、脱気筒から水分が逃げていくこと、それと防水下地に地震によってクラックが発生しても、防水層の破断を防止することができる、ということ。

屋上防水3/伸縮目地撤去及びシーリングをご覧いただければ、わかりやすいと思いますが、伸縮目地を撤去すると、雨水が溜まっていたり、濡れていたりすることがほとんどです。

保護モルタル、伸縮目地の下はプールの状態だと思ったほうが良いですね。このような状態の上に直接防水工事をすると、防水層が膨れてしまいます。

こんな時はウレタン防水/通気緩衝工法が適しています。

 

最初にローラーでウレタンプライマーを塗布します。

次に通気緩衝シートの仮合わせをしますが、シートを貼る時は無風じゃないと貼れません。この現場の施工場所はマンションの7階屋上なので、強風で何もできない時もありました。

通気緩衝シートが飛ばないように気をつけなければなりません。貼り付けは通気緩衝シートを貼り付ける平場にボンドを塗布して、通気緩衝シートを半分貼り付けてから、残りの半分にボンド塗布して通気シートを貼り付けます。

通気緩衝シートを貼り付けたら、ローラーで転圧します。

この繰り返しで通気緩衝シートを貼り続けます。

通気緩衝シートを貼り終えたら、貼合わせ部分にジョイントテープを貼ります。

通気緩衝シートの端末は速乾シーリングで押えます。その日のうちに次の工程が控えている場合、速乾シーリング材は被膜が速いのでとても便利です。

次はウレタン防水立ち上がり材で目止めをします。

通気緩衝シートに丸い穴が空いているのが見えますか? この丸い穴の部分にウレタン防水材が入り込んで、通気緩衝シートは部分的に下地と密着している状態になります。

 

ウレタン防水は「面防水」と呼ばれていますが、面防水で使用する穴あき通気緩衝シートは、点で下地に密着しています。ちなみにシーリングは「線防水」と呼ばれています。

ウレタン防水通気緩衝工法はよくできた工法だと思います。

今回使用したのは、ボンドで貼りつける穴あき通気緩衝シートですが、他に改質アスファルトの自着層付の通気緩衝シートを貼りつける方法、それと通気シートを機械的に固定する方法があります。

ウレタン防水通気緩衝工法は、それぞれ施工方法が異なるので、施工を楽しむことができるので、面白いです。下地に含まれた水分を通気緩衝シートを通過せて、脱気筒から逃がす工法の紹介でした。

 

 

◎雨漏り調査について:

新型コロナウイルスが猛威を振るうこのご時世、必殺雨漏り修理人は除菌アルコールタイプのウエットテッシュを常に持ち歩き、マスクを着用して雨漏り調査をしています。

毎日、マスク、うがい、手洗いの徹底。今、やるべきことはやっています。僕が雨漏り調査に伺う時は安全ですので、ご安心ください。

 

雨漏り調査は、家の中の雨漏りしている箇所を見せていただいてから調査が始まりますが、このご時世家の中に知らない人が入るのもちょっと抵抗があると思います。

 現場によっては、家の中に一歩も入らずに雨漏り調査ができます。必要になるのは雨漏りしている箇所の写真4~5枚と建築図面(平面図、立面図)のコピーです。

建築図面が見つからなかったら、手書きの図面でも構いません。まずはご相談ください。

 

日本では社会的距離(ソーシャルディスタンス)が2mと言われています。守りましょう2mの距離。雨漏り調査時は、三密(密閉、密集、密接)を避け、最小限の接触になるように工夫をします。

それでは、また。

 

 

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埼玉県川口市/必殺雨漏り修理人の屋上防水工事4/改修用ドレン取付

2020-04-11 18:23:31 | 雨漏り調査・診断・修理・防水工事

雨漏り修理、防水工事を本気で真剣にやり続けている必殺雨漏り修理人/職人社長の安藤です。

 

埼玉県川口市の雨漏り/屋上防水工事の現場施工で説明をさせていただきます。

屋上防水工事で既存の排水ドレンに改修用ドレンを取り付けることがあります。排水ドレンは経年劣化や地震などで発生する動きで破損したり、防水層が排水ドレンに接着していないこともあるからです。

新築から何十年もメンテナンスをしていない屋上などの排水ドレンは、雨漏りの原因になっていることもありました。

雨漏り修理と雨漏り予防のために改修用ドレンを設置してから、屋上ウレタン防水を施工することを推奨します。

 左手で持っているのは、蛇腹ホースです。本体は鉛製なので、形状に合わせてハサミで切ってちょうどよい大きさにしてから、改修用ドレンを取付けます。

まず、仮に塩ビパイプの中に蛇腹ホースを入れて合わせてみます。今回の既存の横ドレンは奥まったところにあります。新品の改修用ドレンは蛇腹ホースを回転させながら入れていきます。ここで注意することは、蛇腹ホースの先端がちゃんと奥まで届いているか、です。塩ビパイプの曲がった所よりも先までいっていないと、雨水の排水が悪くなったり、逆流して雨漏りの原因になってしまうこともあるので、気をつけなければなりません。

 大きさを確認したら、一度引き抜いてハサミでちょうどよい大きさに切ります。改修用ドレンは鉛製なので、余分な部分の切り取り、形合わせが簡単にできます。

  

蛇腹ホースをもう一度回しながら入れて設置します。金槌で軽く叩いて合わせていけば、うまくいきます。

 次はプライマー塗布です。この時にプライマーをしっかり塗っておくようにします。プライマーが硬化したら、大きめにシーリングをして隙間をなくし、改修用ドレンを固定をします。

 改修用ドレンの廻りと入隅を一緒にシーリングしました。取付で気をつけることは、雨水が流れる所なので、平場よりも低くなっていることです。

 

どんな仕事もそうだと思いますが、防水職人の仕事は、一つ一つの工程を確認しながら、着実に工事を進めていくことが大事です。

防水工事では、昨日の施工の上に今日の施工が重なり、明日はまた新たな施工が今日の施工の上に重なります。こうやってそう簡単に切れない強靭な防水層が形成され、完成の日を迎えます。

 

だから、毎日、どの瞬間も本気で真剣に、細かいところに気を配りながら施工をし続け、自分で納得できる、満足できる仕事をいつも目指すんです。それによって新たな発見があり、また一歩前進できるんです。これが僕がこの仕事をやり続けていることの意味であり、また楽しみでもあるんです。・・・失礼、また熱く語ってしまいました。

 

◎雨漏り調査について:

新型コロナウイルスが猛威を振るうこのご時世、必殺雨漏り修理人は除菌アルコールタイプのウエットテッシュを常に持ち歩き、マスクを着用して雨漏り調査をしています。

毎日、マスク、うがい、手洗いの徹底。今、やるべきことはやっています。僕が雨漏り調査に伺う時は安全ですので、ご安心ください。

 

それでは、また。

 

 

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