建交労長崎県本部

全日本建設交運一般労働組合(略称:建交労)長崎県本部のブログです。
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中国人縫製実習生訴訟で勝利判決

2013年03月04日 16時38分00秒 | 活動報告
 3月4日午後1時過ぎ長崎地方裁判所で(井田宏裁判長)、島原市の縫製工場で働いていた中国人技能実習生5名(全員女性)がアパレル会社の社長などを訴えた裁判で、原告勝利の判決が出ました。
 彼女たちは、「国際貢献」という美名のもと過酷な長時間労働を強いられ、残業は月200時間もさせられた上に時給300円程度しかもらえませんでした。また、社長からはセクハラも受けていました。
 「弁護団声明」では、「彼女たちの労働者性を認めたうえで、彼女たちを逃亡させないように旅券や預金通帳の管理や私生活の自由を制限し、長時間労働、最低賃金を大きく下回る賃金のもとで働かせたという奴隷同前の労働実態につき、原告らの人格権を侵害するものとして慰謝料の支払いを命じ、厳しく断罪した」と判決を評価しています。また、判決は社長だけでなく、アパレル協同組合及び理事長等の組織的不法行為も認め、さらに中国の送りだし機関である上海世華貿易�の共同不法行為責任も認めました。
 建交労は、組合の定期大会会場などでも募金を訴え、彼女たちを激励してきました。本日の判決行動にも多くの仲間が駆けつけました。



抱き合って勝利を喜ぶ原告のリ・ナナさんとワン・リチンさん

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