今日から七月、梅雨の最中でこの時期にはぴったりの歌「城ヶ島の雨」が私は大好きです。北原白秋の感性あふれる抒情歌で特に「雨が降るフル利休鼠の雨が降る~」というのがあります。「リキュウ鼠?」「何!鼠が雨になる?」なんと奇妙な言葉でしょうか、私も茶道を習い始めてから知りました。それは千利休好みの鼠色、緑がかった灰色のことでした。なるほどなぁ~さすが利休さん「緑がかった鼠色」というより「利休鼠」のほうがカッコいいこれぞ日本人の感性ではないでしょか「グレイ」より「利休鼠」の和名がずっと重みを感じます。その他「山鳩色」「藍媚茶」「岩井茶」「青鈍」「深川鼠」などの日本独特の感性ある和名色があります。このような感性のある名を後世まで残していきたいものです。こんな思いで今日は朝からふる「利休鼠」の雨に濡れる朝顔の花を眺めながらお抹茶をいただいております。幸せ。