この結果から見ても、エアロロードは軽量のクライムロードに比べ、開発に膨大な費用がかかっているのだと思います。かつてはとにかく軽いバイクが評価されていましたが、今ではとにかく空力重視です。今年のパリ~ルーベを見ましたが、あのパヴェを走るのにエアロロードを使用していたのですから。
優勝したのはマチュー・ファンデルプールでCANYON AERO CFRでした。2位も同じチームのフィリップセン、3位はTREKのペデルセンでバイクはMadone SLR 9でした。ロードバイクはディスクブレーキ化で太いタイヤが使用できるようになり、益々エアロ化が進みそうです。多少重量があって、登りでタイムロスしても下りや平坦で取り返すことが出来ることが証明されつつあるようです。
従って、第4世代のSupersix EVOはオールラウンドなエアロ系、TCR ADVANCED 2 KOMは軽量なクライム系なので、一概に価格の差だけでは選べないと思います。山や峠のヒルクライムが好きな人なら、最初からTCR ADVANCED 2 KOMを選ぶべきでしょう。ただ、TCRのジオメトリーは結構レーシーに設計されているので、初心者だと下りに怖さがあるかもしれません。
私のような高齢ライダーには多少値が張ってもSupersix EVOの方をお勧めします。平坦路を30km/h程度の巡行で満足できる人なら最適な1台だと思います。ホイールベースが長くヘッドアングルが寝ているため、下りの走りには安定感があるのです。レースで使ったり。ヒルクライムを楽しみたいなら、軽い上位モデルが良い事は間違いないのですが、私のような高齢者には上位モデルは硬すぎると感じてしまうので、むしろ最下級のスタンダードモッドの方が身体に優しいと感じています。
このように新しいロードバイクを比較する場合、単に重量や価格だけでなく、アセンブルされているパーツや乗る人の好みや用途に応じた方法が必要になるのです。第4世代のSupersix EVOをGIANTの製品と比較する場合はPROPELということになります。最下級グレードでの比較では2万円ほどSupersix EVOの方が安いといえるのです。
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