
昨晩は雷と雨でした。で、チョコは雷が大の苦手で、下手をすると、情緒不安定になるくらい足ガクガクに震えたりします。昨日はそれ程ではなかったのですが、寝室よりは私の部屋の方が音が聞こえないということで、妻以外また四人で寝ました。この前は何事も無くすんだのですが、昨日はいきなりチョコが吼えました。何事かと見ると、チョコがニケを押し倒してお腹に食いつかんばかりにしています。「チョコ!待て!」私が命令調で言うとチョコはニケを放して大人しくなりました。ニケはその隙にベッドの隙間に避難しました。
チョコが寝ているところに、ニケが猫じゃらしをくわえたまま突っ込んで行ったようです。「チョコゴメンね、我慢してね」という私を気遣ってか私の顔をペロリ。本と優しいんです。
ニケはそのままベッドの隙間から出てこなくて朝を迎えました。朝チョコとニケは何事も無かったように顔を付け合せていました。あんまり心配しなくていいのか?まだ良く分りません。
昨日は孔子の話を書いたので、今日は太宰の話を書こうと思います。昨日の孔子の話は創作だと思いますが、今日のは実話のようです(ようです。というのは、私はずーとこの話も創作だと思っていたからです)
話のあらましは、太宰が友人と吉原かなにかの女郎屋に遊びに行って、お会計の段になったら一文無しな事がわかって、友人を人質に置いて、つけ馬(女郎屋の借金取り)を連れてお金の工面に行く。女郎屋に残された友人は、太宰を何日も待つが一向に現れない。しょうが無いので、さらにつけ馬付きで太宰を探しに行くと、ある友人の家の縁側でノンビリ将棋を指している。
「人が待っているのに、ひどいじゃないか!」友人が激高して言うと、そこで太宰が
「待つ身より、待たせる身の辛さかな」
と詠んだ。という話です。
太宰のしていたのは賭け将棋。勝ってお金を持って友人を迎えに行こうとしてもちっとも勝てない。待っているのが分っていて、待っているだろな~、申し訳ないな~という気持ちがありながら思うように行かない、そのせつなさ。一方だけが辛いわけではなく、相手には相手なりの事情があることを思いやる気持ち。結構この話も好きで、実生活の中でも、ふと思う時があります。
この話はたぶん小学6年の時、担任の先生が教えてくれたのだと思います。で、私はズーと太宰とは思わず、小林一茶だと思い込んでいました。結構いい加減だった担任が間違えて教えてくれたのか、オッチョコチョイの私が思い違いしていたのか・・たぶん後者だと思いますが・・・・。
3年ほど前一茶の句集を買って読んでいたら、どこにも「待つ身より・・・・」がない。で、ネットで調べたら、太宰治だということが判明。友人は壇一雄さん。実話だということが分ったわけです。ただ、大体のシチェーションは合っているようですが、ディテールはどうか分りません。というのは、私、失礼ながら壇さんの本を一冊も読んだことがないのです。壇さんのエッセイ集に載っている様なのですが、この本がどこにも無いのです。札幌図書館や道立図書館の蔵所検索でもヒットしませんでした。何とかその内読んで見たいと思って居ます。きちんと分ったら、又ご報告したいと思います。

チョコのベットをみかんが占拠しています。

にほんブログ村