ニケとミケ

捨て猫にゃん子2匹と、先輩捨てられ犬チョコの日々の記録

続 スズメバチに刺された時

2010-09-03 16:02:00 | ペット
                       
                         みかんの手前の白いのはニケです。 
 
 さて昨日の続きです。と、いっても分らない方は申し訳ありませんが、昨日の記事をのぞいてみて下さい。

 逃げていくスズメバチが見えました。逃げていった方角にはチョコと妻がいました。刺されたとこを抑えながら妻を呼ぶと、のんきな顔をして妻とチョコが車に戻ってきました。刺された事を言いましたが、妻はたいして動じません。妻は気づかなかったようで「熊と間違えれたんじゃない。首にタオルを巻かないからよ」ごもっともです。黒いベストに黒いキャップ。油断して首にタオルも巻いていませんでした。スズメバチの天敵は熊ですからね。やはり熊に間違えられたようで。
 妻が動じないのは、どうもスズメバチに刺されるとどうなるのかが、分かっていないからのようでした。私には父親の姿が思い浮かんでいました。

 私が小学4.5年の頃だと思うのですが(たぶん昭和43.4年かな)父親が山の畑の草刈に行ってスズメバチの巣を刺激したようで、顔を何箇所も刺されて帰ってきたことがありました。私が学校から帰ると、父は寝込んでいました。「大丈夫?」心配して父のかおをのぞいて・・・びっくり!そこには父はいなかったのです!いたのは・・・お岩さん!も、さもあらんという感じに、父の顔は両目が潰れるように腫上がり、唇もタラコを3つ位着けたようになっていました。

 実の親ながらとても怖くて正視できる顔では有りませんでした。余り見ていたい顔ではありませんでしたが、なにか笑いがこみ上げてきたのを思い出します。日ごろ結構厳しくて、泣き言を言わない父が、ヒーヒー言っているのは子供心にギャップがあったんでしょうね。父が死ぬとか、命に関るなどとは私は感じていませんでした。ですが母は違いました。病院の先生からも脅されたようで、結構深刻な顔をしていました。そして驚いたことに次の日、我家に冷蔵庫が搬入されたのでした。貧乏な我家はまだ当時冷蔵庫はありませんでした。設置された冷蔵庫を見て驚きました。なんと2段冷蔵庫だったのです。当時近所の冷蔵庫はワンドアが当たり前でした。貧乏な我家が2ドア冷蔵庫を買ったのは、父の顔を冷す大量の氷が必要だったからでした。

その甲斐あってか父は後遺症もなく回復しました。父を襲ったスズメバチは、父の敵討ちに燃える勇敢な(?)次兄によって一網打尽に退治されました。兄が自慢気に私の部屋にビニール袋に入ったスズメバチの巣を持ってきました。巣の中にいる幼虫を食べてみろと言われましたが、とてもとても・・・・一生食べられそうにありません。

 さて話が横にそれましたが・・・、私が痛がるのをみて妻が「病院に行ったら」と心配しだしました。「うん、そうだな~」と言いながら、さてどうしたもんかな~と思っていました。
 だってそうでしょ、何分か前にかっこよく名前を告げずに別れて来た怪我人のいる病院にノコノコ行けますか?なんせそこが一番近い救急病院なんですからね。
 妻も笑いながら、その事を察したんでしょうね、「岩見沢の病院にする?」と気を利かせてくれました。「うん、そうだな~」
で、岩見沢を目指す事になりました。妻が私を気遣って運転すると言いましたが・・・ほとんど自殺行為なので、丁重にお断りして私が運転しました。
 首の後ろがズキズキしだしてきました。そこで父の時を思い出しました。冷せばいいんだ。いつもクーラーボックスに保冷剤を入れてあるのを思い出しました。まだ時間が早かったせいかまだ充分に冷たさが残っていました。それを首に当てながら片手で(考えたら変な格好ですね)運転しました。三笠から岩見沢までは30分位でしょうか、岩見沢についても首の痛みはたいして変化がありません。岩見沢の救急病院に、もしかしたらあの彼が転院させられて来ているかもしれない。そう思うと、札幌まで帰る事にしました。

 岩見沢から一時間くらいで我家に着きました。妻が救急病院を探すように言いましたが、痛みが引いてきていた私はネットでスズメバチについて調べました。
 
 治療は病院に行くのが一番のようですが、ステロイド系の塗り薬と、抗ヒスタミン剤の飲み薬ででも緊急性がなければいい様でした。で、薬局でこの二つの薬を買って服用して様子を見ることにしました。幸い次の日には痛みも取れて今に至っています。妻はアレルギーショックを(アナファーキーだかなんかそんなのです)心配してくれますが、2度目にスズメバチに刺されて死ぬ可能性は2%位の人だそうです。ま~一応そばをスズメバチが飛んでいると・・・気にはしますがね。大丈夫と信じています。
                             チョコはいつもニコニコ