今日は親友が泊りがけで遊びに来るので、早めにブログを書いています。
NHKの「げげげの女房」は私達世代の話なので、珍しく(と言うか、初めてですね)第一話からほぼ真面目に見ています。
水木先生の考え方が垣間見れて良いですね。なるほどと思う時と、ちょっとな~と首をかしげるような考え方の時もあります。水木先生のそういう人間的な(欠点もある)面も隠さずに見せているところに好感を持ちます。
ただ、貧乏時代の話からすると、ここのところ大したドラマ性が無くて、間延びした感じで見ていました。でも今日の放送ではなるほどと感心する言葉がちりばめられていました。
今日の放送では、せっかく頑張ってなった教師を、指導に自信を無くして辞めようか、と悩む長女に対して、教師になることに反対していた水木先生が励ますシーンがメインでした。
「ゲーテとの対話」から採った言葉を長女に贈るのですが、まず感心したのは暗記できる位に何度も読み返していると言う点です。
「意志の力で成功しない時は好機の到来を待つ」みたいな言葉でした。人間の限界というか、いくら頑張ってもどうにもならない時があって、そんな時は我慢するしかない。頑張ったから全て上手くいく訳じゃない。途中で諦めずに頑張り続ける事が大事だというような感じでしょうか。
奥さんが、辞めたいと言う長女に対しての言葉も今日のは良かったですね。「お父ちゃんが喜ぶから辞めるとか、お父ちゃんの事を辞める言い訳にはするな」みたいな台詞です。
誰々の為に・・・私の嫌いな考え方です。全ての決定は自分自身がするのであって、誰かに決められた事でも、それを受け入れる決定権は自分にあることを自覚するべきだと思います。
私的には、結果よりもプロセスの方が大事だと思っています。努力した事がすべて結果につながれば、それは最高に良いでしょうが、そうはいかない事の方が多いでしょうね。でも、努力すると言う事は自分自身だけでできることですから、どれだけ努力できたか、自己で納得できるだけ努力したのか?その事がもっとも大切だと思っています。
「ゲーテとの対話」は私は読んだ事が無いのですが、相当に水木先生の考え方に影響を与えたのでしょうし、そういう本に出会ったこと(見つけたことですかね)がすごいと思います。
前に書いたかもしれませんが、私の級友(予備校のですが)に、三省堂の英和辞典を丸暗記している輩がいました。暇さえあれば辞書を見ていました。まさに擦り切れる、と言うのはああいう事をいうんだな~と思いました。
宮沢元総理も、辞書を何度も読んでいたと言われています。アメリカ人と話している時に、アメリカ人から「そんな単語は無い」と言われて、辞書を開いて教えたと言う逸話を聞いたことがあります。逸話ですから、真偽の程は分りませんが、級友を見ていた私には信じられそうな話です。
私も気に入っている本は何年か置きに読みますね。「論語」は一年に一回は読みますが、私にしっくり来ない部分が多くて、それを知りたくて読むのかもしれません。あとはPHPから出た本なんですが・・・もう30年ほど前の本なので・・・知っている方も無いと思いますが・・・「昼下がりの風景」という、犬と猫と子どもたちの何気ない話の随筆集です。大した事が書かれている訳ではないんですが・・・なんか気持ちが安らぐんですよね~。
ま~そう言いながら・・・実は最もよく読み返す本は・・・キノコの本なんですけどね。