昨日から朝晩の気温が下がって、今日の朝は10度になったので・・・きのこ探しに行って来ました。本命はラクヨウだったのですが・・・まだダメでした。札幌のキノコ仲間に夜電話で連絡したら、やはりあちらの方もまだ出ていないそうです。今年は、遅いですね~。
で、三ヶ所の林を見たのですが、ラクヨウは勿論、他の毒キノコも出ていなかったので、方針転換で・・・狙いを畑シメジに変えてみました。
ラクヨウは(標準和名ハナイグチです)道内の呼び名のとうり、落葉針葉樹の唐松という木の林に出ます。ですから本州の方などにはあまり馴染みはないかもしれませんが(長野や東北の人は知っていると思います)似たきのこで毒キノコが無く、ナメコに似たぬめりと癖の無いおいしさで人気があります。
一方畑シメジは土手や畑、林の中と出るところを選びません。中には物置の床下に出たという事例も聞いた事があります。匂いマツタケ、味シメジ、と言われる本シメジに最も近いキノコなので、味は抜群です。私的には、と言う事ですがね。キノコの本によっては、星二つというのもあるんです。ともかく素晴らしい出汁が出ます。味噌汁・吸い物・煮物・てんぷら、どんな料理にも合います。難点は、似た毒キノコがあることなんです。それも同じような場所に、下手をすると一緒に出ている時もあります。イッポンシメジにクサウラベニタケ、私もたまに迷う時がありますね。そういう時は・・・採りません。
きのこの分類の仕方として、その栄養の取り方によって三種類に分ける事ができます。
普通スーパーで売っている、なめこ・椎茸・えのき・シメジ(本当はブなシメジです)などは木材不朽菌といって、木の栄養を奪い取って成長しています。
マツタケや本シメジ・ラクヨウなどは菌根菌と言って、木材に栄養を貰う代わりに、木材に必要な養分を与えたり、他の有害な菌から守ってあげたり、つまり、木材と共生や寄生の関係にあります。(現在この種類のキノコは人工栽培できていません)
そして畑シメジやマッシュルームが仲間の腐生菌です。この仲間は基本的に土の上に出ます。土中に栄養となる草や木の実、木材などが朽ちた状態であるはずです。
畑シメジは最近は栽培されるようになりまして、「丹波しめじ」と言う商品名でも売られています。一度食べてみてください。お勧めです。
林道をトロトロと車で走りながら草むらを見ます。結構な標高まできたところでついに発見です。今日は写真の一株だけでした。それでも妻と二人、今日の夕食に吸い物で頂きました。絶品です!明日の分を残してあるので、違う味で楽しみます。
畑シメジを採った場所から街の方をパチリ