ニケとミケ

捨て猫にゃん子2匹と、先輩捨てられ犬チョコの日々の記録

ようやく出ました!

2010-09-19 21:08:01 | きのこ・山菜
                    
 昨日今日とほんのお湿り程度ですが、雨が降ってくれました。随分しばらくぶりに感じます。
 北海道も今年の異常気象のご他聞に漏れず、ゲリラ豪雨のように、一部の地域には大量の雨が降るのに、近くの町はほとんど降らない、ということが多かったようです。で、我家の辺りもほとんど降らない地域になっていました。
 今日の雨も大した事はなかったのですが、気温が下がっていたので、キノコの発生につながったようです。

 で、写真のラクヨウ(標準和名はハナイグチ)が回った3箇所の林に出ていました。1個だけ傘が8センチくらいの、食べ頃サイズでしたが、後はまさに「今日の朝出てきたよー」という感じでした。妻は大きなラクヨウより、なめこサイズの小さ目が好みなので、写真のような5センチ位のを20個ほど採取しました。1センチ位のラクヨウは無数にあったので2日後くらいに行けば(誰にも採られていなければ・・・)きっと丁度いい大きさのを大量に採れるのですが・・・さて、どうでしょう。

 ラクヨウは先日書いたように、北海道や東北・信州などのごく一部では有名でよく採られていますが、全国的にはそれ程知られていません。これはこのキノコが唐松という落葉針葉樹林に発生するためです。唐松は寒冷地の木ですから、北海道や、本州では標高の高いところに有ります。
 唐松林は人工的に植樹したものです。唐松は油脂が多く建材には向きません。ですが戦後復興を牽引した炭鉱の坑道の枠を造るのには欠かせない木材でした。ですから、農家が離農したり、使わない土地に、需要があって育ちも早い唐松を植樹したのです。
 
 炭鉱の相次ぐ閉山で、唐松の需要も大幅に減り(最近は少し持ち直してきているようです)、手入れをしても採算が合わないので、林内は草ボーボーの状態です。これではラクヨウも中々発生しません。で、1キロ1万円くらいで取引されているようです。これは下手をすると、マツタケよりも高いことになるようです。
 唐松をこれから植える人も無いでしょうから、ますます幻のキノコになるのかもしれません。
 このキノコは、先日書いたマツタケなどと同じ菌根菌なので、人工栽培は今のところ、まだ無理のようです。
                   
                     みかんの重さ(約2キロ)を我慢する妻です。