福島の原子力発電所のある場所と我が家のあるこの町は85キロくらいのようだが, 外国から眺めるとすぐ近くのように思えるのだろう。娘が北京に行っている。電話をかけて来て盛んに別のところに避難しろとうるさい。チェルノブイリの時は、スリーマイル島の時はーーと講釈する。避難しないのなら外に出るな、犬も家の中に入れてやれ、自分の畑の野菜は食べるな、等とも言う。いつも親に心配ばかりかけている娘も親のことを心配をしてくれていると親ばかオヤジは嬉しく思っている。原発の事故で自国に帰って行っている外国人がいるのも分かる。外国から見ると東京も福島のすぐとなりに見え自国にいる関係者は心配でたまらないのだろう。
シメは今日も木の上でじいさんが餌を出すのを待っている。
シメは今日も木の上でじいさんが餌を出すのを待っている。