BES大山(鳥取)

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海池と皆生

2007-09-30 09:27:57 | 歴史・文化
今回は大山から少し離れますが、皆生温泉の話。

来月からお隣の歴史館さんでは、とうぜん の企画展が行なわれます。
その予備知識のお話で、とうぜん は海池で生まれ…な、話がありました。

海池は現在で言う皆生(かいけ)のことで、
温泉で有名な皆生温泉の地名の一部です。

・皆生の言われは、その昔、出雲の稲佐の浜から泡となって
 流れた魂たちが海岸に流れ着き、新しい身体と心が
 蘇生されて皆が、生まれ変わった。
 このことから、当地を皆生と呼ぶようになった。

・会見郡小波(現米子市)から日吉津を経て、
 日野川西岸の海岸部を通っていた間道を海道と言い、
 その付近一帯を海道池と、言ったことから海池村になった。

・この地にあった海池と呼ばれる大きな池に由来し、
 海に近い地なので海池となった。

・海から生まれた温泉なので、海生温泉と書いていたが、
 皆で楽しむ事の出来るように。という思いを込めて
 皆生温泉と書くようになった。

などの説があります。藩の公用文章では、海池と皆生が混在していたようですが、
慶応3年(1867)に、領内では、皆生村とする…と、改められたようです。

今の皆生温泉の起こりは、明治33年(1900)、漁師(上福原の山川忠五郎)が、
海中に湧き出す温泉(泡)を発見したのが始まりと言われています。

明治36年、福生村が村営の温泉を開業。
明治末~大正、個人経営の温泉場が2軒。
大正10年(1921)、皆生温泉土地株式会社が用地を買収。
大正11年(1922)、7月から新温泉街営業を開始。
…で、現在に至る。

ちなみに、皆生は大山の牛馬市とも若干、関わりがあります。

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