忠別川上流にそびえたつ柱状節理の深い渓谷の底に位置する天人峡。
その天人峡の奥に、忠別川の水源となる落差270mの巨大な『羽衣の滝』があります。
羽衣の滝までの遊歩道は現在通行止めとなっていますが、
5/3~5/6までのGW期間中、臨時的に通行可能となりました。
天人峡は標高約600mの場所に位置するため、ふもとの町よりも少し遅く
植物が開花します。
・・・のはずですが、今年は雪解けが早かった影響か、
植物たちの例年よりも早い開花がみられていました。
白花のエゾエンゴサク ショウジョウバカマ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/1f/71/f17ed69908bbc409240497562b59a704_s.jpg)
普通目にするエゾエンゴサクの花は青紫色ですが、
この花はとても珍しく、雪のように白い花を咲かせていました。
ユリ科のショウジョウバカマも例年より早い開花を見せていました。
地球温暖化の影響なのか、今年は積雪もそれほど多くはなかったと聞きます。
また春先の異常な暖かさ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/fine_sim.gif)
も影響してか、羽衣の滝遊歩道の状態は、
昨年の6月上旬をみているように感じました。
高山帯、山地、平野・・・・植物たちは住み分けをし、それぞれの場所で
最大限に自分の能力を発揮できるように適応・進化してきました。
もし毎年今年のような気候状態が続いていくと、高山植物の
お花畑もそのうちみれなくなるのでは!?と心配になってきます。
さいごに・・・
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遊歩道を歩いていると、食べかす・ティッシュ・タバコの吸殻などの
ポイ捨てされたゴミが目立ちました。
この天人峡は、私達にとっては国立公園・公共の場所であり、
ここに暮らす動物たちにとっては大切な住み家です。
人と動物の共存・・・
社会として解決すべき問題はたくさんあるけれど、
個人個人が出来ることとして、まずは動物達の存在を尊重し、
彼らの住処を汚さないことからはじめられたらと思います。
(さわべ)