古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第十章 地震津浪乃記・その七

2012年02月03日 09時10分29秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

地震津浪の記 第二ページ(上の写真の三行目四行目)

解読    王す連候折節冬乃大地震起る。

       同年冬霜月四日、四ツ前巳ノ上刻、大地震津浪、地震後

読み方  忘れ候おりふし、冬の大地震起こる。

       同年冬、霜月『しもつき』四日四つ前、巳の上刻、大地震津浪、地震後

解説  一字目は「王」の崩しで、「わ」の変体仮名です。 「す」は普通のひらかなで「寸」の崩し字です。 「連」は変体仮名の「れ」。 次の字は「候」。 続いて「折節」、「折」が少し読みにくいです。 「同年」・・・嘉永七年=安政元年。『一八五四年』。 「霜月」・・・十一月の異称。 「四つ前」・・・午前十時前。 「前」の崩しがややこしいです。 「巳の上刻」・・・四つ前と同じ。 「地震後」・・・「後」の崩しが難しいです。