古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第十章 地震・津浪乃記・その十三

2012年02月09日 09時40分11秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

地震津浪の記第三ページ(上の写真の七行目~八行目)

解読    下モ筋東国皆四日ノ同刻也。此辺村々皆山の岡へにげ家

       財食物等持運び、其夜ハ山上に小屋を作り居るも有、野

読み方  しも筋、東国皆四日の同刻なり。この辺村々皆山の岡へ逃げ、家

       財、食物等持ち運び、その夜は山上に小屋を作り居るも有り、野

解説  「下も筋」・・・東側、江戸方面。 「東国」・・・とうごく。関東方面の国。 関東までこの地震は四日の同じ時刻に発生した。つまり、東海・東南海・南海の三連動地震だったのではなかろうか。 「也」はもう覚えましたか。 「山の岡」・・・山の上。「岡」は「上」の事を言う。 「家財」・・・「財」の貝扁が難しい。 「其の夜」・・・「夜」もこの様な崩し方です。 「山上に」・・・この「に」は読みにくいですが、「尓」の崩しです。 「作り」も読みにくい。 「居るも」の次は「有」です。 「野」の次は次ページの頭「宿」で「野宿」と続きます。