「乍恐奉申上返答口上覚控え」第八頁、上の八~九行目
解読 當村領ニ相違無御座候ニ付、有田上村より
歩銀之義申不参、有田上村領ニ御座候ハゝ
読み 当村領に相違御座無く候に付き、有田上村より
歩銀の義申し参らず、有田上村領に御座候わば
解説 「領」という崩しは難解ですが、回数が多いので解ると思います。旁の「頁」の形に注意。 「相違無御座候」・・・相違御座無く候。慣用句です。間違い有りません。 「ニ付」・・・この「付」も難しい。 「歩銀之義」・・・[歩銀の件は]。山林税の件については。 「申不参」・・・申し参らず。言ってこない。 「有田上村」が二行に亘って出てきますが、いずれも読むのは非常に難しい。 最後は「御座候ハゝ」・・・「山」の形に見える部分が「候ハ」で、次の斜めの棒が「ゝ」です。「御座候わば」と読みます。これも慣用句です。
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