「漂流外国物語」第七十一ページ、上の一~二行目
解読 此内儀何角と言葉を教へ呉申候。誰ニ而茂内江這入立而
居ると、「センタセンタ」と申て、曲録江腰越懸よと言ふ
読み 此の内儀、何かと言葉を教え呉れ申し候。誰にても内へ這入り立って
居ると、「センタセンタ」と申して、局録へ腰を懸けよと言う
説明 「内儀」・・・今度は義にニンベンがあります。奥さん。 「何角と」・・・何かと。 「言葉を教へ呉申候」・・・「言葉」も難しい。 「誰ニ而茂」・・・誰であっても。「茂」は真ん中で切れています。 「立而」・・・立って。 「センタセンタ」・・・英語ならば「シット・シット」。 「曲録江」・・・椅子。イス。本来の曲録とは、葬儀などの時、禅僧が座る椅子の事。「椅子へ」。 「腰越」・・・腰を。 「懸よと言ふ」・・・掛けよと言う。懸けよと言う。最後は「ふ」。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます