宝満山研究会(山岳宗教遺跡の保全と研究)

大宰府の北東に聳える宝満山の歴史的価値を掘り起こし、山の保全を考える会です。

宝満山のバイオトイレ4

2008-06-24 | Weblog

今日の午後、梅雨の止み間をぬって
宝満山キャンプセンター(近世座主坊跡)へ
ヘリによる資材上げがおこなわれました。
おおよそ9往復ほどを約2時間で実施とのこと。
筑紫野市柚須原の資材集積所からのピストン搬送でした。
雨模様で約1週間工期が延びていて、
関係各機関もやきもきされていたことと思われます。

これで仮設のトイレが設置されましたので、
既存のトイレの解体工事がはじまるものと思われます。
新聞記事で公開されたパース図によれば
外観はほとんど同じような意匠で、
バイオのユニットが入るために
床が現在よりもかなり高くなるようです。
9月頃には新しいバイオのトイレが
使えるようになる事でしょう。


これに先立ってこの前の日曜日(6月22日)に
太宰府市宰府の太宰府館において
「山のトイレ、環境を考える福岡協議会」の
設立総会が開催されました。
配布された資料によれば、この会は
「将来に亘っての山の自然環境保全の為に、
その実施に向けての諸活動を行うと共に、
登山者の自然保護意識の向上と振興を目的」
とした団体で、具体的な活動として
「1 山のトイレに関する調査、研究と設置拡充に向けての活動。
 2 登山者のマナー向上に関する啓蒙活動
 3 山岳団体、自然保護団体、及び行政との連携」
が挙げられています。

事務局は宝満の登山口にある九州登山情報センター内に置かれ、
本会員の年会費は個人が2,000円、団体が5,000円とされています。

宝満山でのバイオトイレの運営状況が
今後の県内での設置に影響するものと思われます。
設置者の気持ちをどこまで利用者に伝え
感じてもらえるかが鍵になるようです。
本会でも啓発のサポートは積極的に展開したいものです。