宝満山研究会(山岳宗教遺跡の保全と研究)

大宰府の北東に聳える宝満山の歴史的価値を掘り起こし、山の保全を考える会です。

コシアブラについて

2009-04-26 | Weblog

コシアブラは落葉の高木で日当たりのある森に見られる。
タラやウドと同じウコギ科ウコギ属。
ある程度の群落を形成するようだ。
北海道から九州まで広く分布する。
葉は5葉からなっており、黄色に紅葉る。
樹形はホウノ木のように一本の幹が上に向かって伸びる。
枝分かれは少なく、枝先にまとまって大型の葉を付けている。
材は緻密で粘りがあり、紙の代用品として
包装紙代わりの経木などに使われていた。
樹肌は滑らかである。奈良・平安時代に、
刀などの金属の錆止めに使われた。
奈良東大寺の正倉院の献物帳に見られる「金漆」
の記述がそれとされている。らしい・・・

近年ではホウノ木に替えて
太宰府天満宮で用いられる「木鷽」
の原材料としても使用されている。
参考;http://www.kokudokeikaku.go.jp/share/doc_pdf/1006.pdf