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「イギリスを取り戻す!」「反グローバリズム」
ジョンソン首相はブレグジットまで「あと一歩!」
反対する者は「経済第一」「マネー第一」でEUの奴隷のままで良いのか?
刊行70周年オーウェル「1984」に見るEUの未来
"Taking back UK !" "Anti-globalism !" "A little while before Brexit !"
出典:2019/10/05付・THE SPECTATOR「Will Leave voters forgive a Brexit delay?」
YouTube: UK Parliament backs prime minister's Brexit bill
2019/10/22
YouTube: UK: Parliament passes Brexit Withdrawal deal but rejects timetable
2019/10/22
YouTube: Londres insiste en que saldrá de la UE el 31 de octubre
ロンドンは10月31日にEUを離れると主張している
2019/10/20
EU離脱(ブレグジット)に向けた新協定関連法案が10月22日にイギリス下院で採決された。第2読会での採決では、賛成329票、反対299票の30票差で可決された。しかし、同日中に続いて行われた、ジョンソン首相が同時に提出した、10月末までに全ての離脱新協定関連法案を議会通過させるのに必要な審議日程案を決めた、いわゆる「プログラム(議事日程)動議」については、賛成308票、反対322票のたった14票差で、惜しくも否決されてしまった。
しかし、この結果を見ても解る通り、ブレグジット成立まで「あと一歩!」まで近付いている事が言える。
EU(欧州連合)という「世界政府の雛形」に関税自主権等を奪われて英国の主権が認められていない状態は、かつて英国自身が「白人至上帝国主義」の傲慢精神を持ってして世界中で略奪した「植民地」と同様であり、英国はその自ら犯した事の「ブーメラン」状態に置かれている様にも思える。
英国の保守的な国民からすれば、自分の国の歴史や伝統、文化に誇りを感じているはずであろうから、その「EUの植民地」の状態に甘んじる事を許すことが出来ないものと思われる。よって、保守系右派の英国民は、ブレグジットを願っている事であろう。
一方、英国の左翼やリベラルの人達は、ブレグジットに反対している。そして、「英国の独立」については無関心で、日々の生活さえ安泰であればそれで良しといった具合に、「食べる事第一」、「経済第一」、「マネー第一」、「その日暮らし第一」の様に見受ける。
グローバリズムとは、「世界統一政府」に向けてのものであり、世界全体をかつてのソビエト連邦の様にするものである。旧ソ連は、世界政府を作る為のディープ・ステートのイルミナティ・フリーメーソンによる「実験国家」であった。よって、グローバリズムとは、コミュニズム(第三インターナショナル)の延長上に在り、世界を共産化し、一握りのエスタブリッシュメントに支配され、その他の地球人が皆、貧困状態に置かれた上で個性を奪われた「平等」の状態にされるオリガーキー(寡頭制)の体制を目指すものである。
よってグローバリズムは、「偽善の平等」、また一握りの支配階級によって抑え付けられた上での「偽善の平和」なのである。
英国の左翼やリベラルの人達は、「刹那主義」、つまり、現在の瞬間だけ見て未来を展望しておらず、その場凌ぎで、その「グローバリズム」の偽善に陥っている。空腹を満たす為に、雇用の為に、生活の糧を得る為に、自尊心、プライド、愛国心、祖国愛を捨ててしまっている。
反対に、保守中道右派でブレグジットを望み、英国の真の独立を願う英国民は、「ハンガー・ストライキ」を行うが如くのデモを行い、食べる事よりもそれら「国家の主権」に通ずる「独立自尊」の「精神」、「思想」、「哲学」を重視しているように見受ける。
左翼やリベラルの人達に言う。食べる事さえ叶えられれば「奴隷」でも良いのか?、あなた方に「屈辱」というものは感じられないのか?
旧ソ連をモチーフにした、ジョージ・オーウェルの小説「動物農場」では、その左翼やリベラルの人達の事を描いている。また、旧約聖書の「出エジプト記」に於いても、当時のヘブライ人(ユダヤ人)をして、その左翼やリベラルの人達の事を皮肉っている。
EUと合意した事を基にするブレグジットに向けた新協定法案については、北アイルランドやスコットランドの独立機運の高まりが懸念されている。その他、EUの関税同盟やEUとのFTA(自由貿易協定)の問題等も有るものの、取り敢えず、ブレグジットでEUから「第一歩」を踏み出す事によって、英国の明るい未来が開け、ビジョンが見えて来る事は間違いない。離脱してそれで終わりでは無く、その後も改正してゆけば良いのである。
また、同じ「反グローバリズム」でアメリカを変えつつあるトランプ大統領は次期任期への就任も固いものと思われ、ジョンソン政権へのトランプ大統領からの支持・支援が期待出来る。
本年は、イギリスの小説家、オーウェルの小説「1984」が1949年に刊行されてから、70周年となる。その「1984」は、EUの未来を描いている。
「Nineteen Eighty Four(1984)」
これまでのイギリスのブレグジットに向けた動向
2013年
キャメロン首相(当時)が英国のEUからの離脱(ブレグジット)についての国民投票の実施を約束。
2016年
6月23日
EU離脱をめぐる国民投票において、「離脱」派が過半数を獲得。(離脱派52%、残留派48%)
6月24日
キャメロン首相が辞任表明。
7月13日
メイ政権(当時)が発足。
2017年
1月
メイ首相(当時)が、EUの単一市場と関税同盟からの離脱方針を表明。
3月29日
英国が、欧州連合条約第50条に基づき、EUに対して離脱を正式通知。2年間の交渉期間開始。
6月8日
英下院総選挙、与党保守党が過半数割れ。
6月19日
英国とEUの間で離脱交渉開始。
12月15日
第1段階の交渉に合意
2018年
3月22日
2020年末までの「移行期間」の設置を含む、「離脱協定」の一部に合意。
6月29日
EU首脳会議、「離脱協定」と「将来関係に関する政治宣言」の作業加速を確認。
7月12日
英国が、EU離脱方針、及び、EUとの将来関係の展望を示した「白書(チェッカーズ・プラン)」を公表。
・・・物の取引でEUの共通ルールを適用する等と穏健な内容で、ジョンソン外相(当時、現首相)ら離脱派の主要閣僚の辞任が相次ぐ。
10月17日
EU首脳会議、交渉の十分な進展を持つ方針を確認。
11月14日
協定案の「離脱協定」及び「将来関係に関する政治宣言」(「政治合意」)の概要が英EUの事務レベルで暫定的に合意され、英国臨時閣議で承認。
11月25日
「離脱協定」及び「将来関係に関する政治宣言」の概要が、EU緊急首脳会合でも承認。
12月4日
英下院、離脱協定の審議入り。
12月10日
メイ英首相(当時)、11日の英下院での「離脱協定」の採決を延期。
欧州司法裁判所(ECJ)、英国のEU離脱通知の一方的撤回は可能との判断を正式表明。
12月13日
EU首脳会議が、以下の5つの方針を確認。
①「離脱協定」と「政治合意」(「将来関係に関する政治宣言」)の再交渉はしない。
②離脱協定調印後、速やかに将来の関係の協議の準備に着手する。
③バックストップの発動回避の為、速やかに作業する。
④バックストップ発動の場合でも、一時的なものとなる様に速やかに作業する。
⑤あらゆる結果に備えた準備を求める。
12月19日
EU、英国の合意無き離脱(ノー・ディール)に備える緊急対応策を公表。
2019年
1月7日
英下院、離脱協定審議再開。
1月15日
離脱協定等のEUとの合意案について英国議会下院で採決され否決。
1月16日
英国議会下院における政府不信任動議を採決し否決。
1月21日
英離脱法上の方針決定の期限。
1月29日
英国議会下院における政府方針(離脱協定案についてEUと修正協議を実施)及び修正動議の採決
3月12日
離脱協定等のEUとの合意案について英国議会下院で再度採決されるものの、再び否決。
3月21日
EU首脳会議で離脱日を最長5月22日までの延期で合意。
3月29日
英下院が離脱合意案の主要部分を3度目の否決。
3月30日 (英国時間3月29日午後11時)
当初の英国のEU離脱期日。
4月10日
EUの特別首脳会議で、離脱日の最長10月末までの再延期で合意。
4月11日
メイ首相、与野党協議の方針を表明。
5月2日
英国、統一地方選挙で国政与党の保守党と野党の労働党が共に大敗。
5月21日
メイ首相、野党への譲歩案を表明。
5月23日
EUの欧州議会選挙、英国では保守党と労働党の二大政党が大敗するも、ファラージ党首が率いEUからの早期離脱を掲げるブレグジット党が圧勝。
その欧州議会選挙では、親EU二大会派は過半数を割り、英国以外の各国でも、フランスに於いてマリーヌ・ル・ペン党首が率いる国民連合(RN、旧党名:国民戦線(FN))が圧勝した事をはじめ、「反グローバリズム」を掲げる「保守中道右派」の政党が躍進した。
5月24日
メイ首相が辞任表明。保守党党首選へ。
7月23日
ジョンソン前外相が保守党党首就任。
7月24日
ジョンソン前外相が首相に就任。
8月28日
ジョンソン首相が9月9日の週から約1ヶ月間の議会閉会を要求し、英女王が承認。
9月4日
英下院で離脱3ヶ月再延期法案可決。
ジョンソン首相の総選挙前倒し提案不成立。
9月9日
英国、EU離脱延期法が成立。
10月17日
英国とEUが離脱条件で合意。EU首脳会議も承認。
新協定の4つの要点
①北アイルランドは今後も、物品に関するものを中心に、一部のEU規則の対象となる
②北アイルランドはイギリスの関税地域に留まるが、EU単一市場への「入り口であり続ける」
③単一市場の一体性を維持しつつ、付加価値税(VAT)に関するイギリスの正当な要望に応える
④北アイルランドの代表は4年ごとに、EU規則を北アイルランドに適用し続けるかどうかを決定できる
10月19日
英下院で、野党が提出した修正動議の離脱合意案の採決保留を議決。英政府がEUに延期要請。
YouTube: British Parliament votes to postpone Brexit deal
2019/10/19
メイ前首相
「今日のやりとりにはかなり既視感があります」
「もしこの議会が(国民投票の結果を実施するという決議について)本気でなかったのなら、英国民に対して例がないほどひどい詐欺を働いたことになる(と述べ、ジョンソン首相がまとめた離脱協定を支持するよう強く呼びかけた)」
YouTube: UK MPs vote to delay approval of Boris Johnson’s Brexit plan
2019/10/19
10月22日
第2読会での離脱協定法案の採決では、賛成329票、反対299票の30票差で可決された。しかし、続いて行われた、ジョンソン首相が同時に提出した、10月末までに全ての新協定関連法案を議会通過させるのに必要な審議日程案を決めた、いわゆるプログラム(議事日程)動議については、賛成308票、反対322票の14票差で否決された。
10月24日
『イギリスのボリス・ジョンソン首相は24日、BBCの取材に対し、下院が12月12日の解散総選挙で合意すれば、10月31日の欧州連合(EU)離脱を延期し、協定案について十分な審議期間を与えると話した。
これに対し最大野党・労働党のジェレミー・コービン党首は、合意なしブレグジット(イギリスのEU離脱)が「選択肢から除外」されない限り、解散を支持しないとしている。』
(2019/10/25付・BBC NEWS JAPAN「ジョンソン英首相、12月12日総選挙を示唆 ブレグジット延期で」より)
ジョンソン首相
「自分自身は『本当に』延期を望んでいない」
YouTube: Boris Johnson: Want more time to scrutinize #BrexitBill? Vote for General Election on December 12th
2019/10/24
10月31日
英国のEU離脱期日。
本ブログ過去の関連記事
・2018/04/23付:『露英間の元ダブルスパイ襲撃事件:「寝耳に水」のプーチン政権、CLUB OF THE ISLES頂点イルミナティと地下組織の陰謀/Plot, Illuminati & UK & Underground』
・2018/05/08付:「英国版ロシアゲートで反ブレグジット、ユダヤ人ソロス、グローバリスト、イルミナティ/UK's Gate, Anti-Brexit, Jewish Soros, Globalist, Illuminati」
・2019/10/28付:『「調和」を掲げてEU離脱!:イギリスのボリス・ジョンソン首相/Brexit by “Harmony” !, UK PM Boris Johnson』
参考文献
・2018/12/27付・ニッセイ基礎研究所:「ノー・ブレグジット(離脱撤回)という選択肢-経済合理性はあるが、分断は解消しないおそれ-」
・2019/02付・経済産業省:「ブレグジットを巡る動向について 平成31年2月 経済産業省.」
・2019/04/14付・YAHOO! JAPANニュース(THE PAGE):『EU離脱再延期、イギリスは「6か月」で答えを出せるのか?』
・2019/05/27付・神戸新聞夕刊:「親EU二大会派 半数割れ 欧州議会選 懐疑派、3割超に拡大」
・2019/07/03付・東洋経済ONLINE:『「ジョンソン新首相」ならブレグジットは大混乱 高まる総選挙、2度目の国民投票のシナリオ』
・2019/09/05付・路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は?:「【欧州連合(EU)】:英「合意なき離脱」なら、被害救済910億円」
・2019/10/17付・BBC NEWS JAPAN:「イギリスとEU、新しいブレグジット案に合意と 英下院の承認不透明」
・2019/10/19付・BBC NEWS JAPAN:「英下院、ブレグジット手続き延長の議員案を可決 離脱条件の採決は延期」
・2019/10/21付・ニッポン放送:『イギリスのEU離脱~ポイントとなるのは「関税同盟」と貿易』
・2019/10/22付・神戸新聞:「EU離脱 形勢逆転狙う 英首相 合意案、下院へ再提案か」
・2019/10/22付・TBS NEWS:「英政府、EU離脱に向け新法案」
・2019/10/23付・Morningstar Japan:「英下院、ジョンソン首相のEU離脱新協定法案の審議日程案を否決―10月末離脱は困難に」
・2019/10/24付・大和総研グループ:「ジョンソン首相の離脱協定法案可決は幻に? 10月31日の合意ありの離脱は絶望的、解散総選挙が迫る」
・2019/10/25付・BBC NEWS JAPAN:「ジョンソン英首相、12月12日総選挙を示唆 ブレグジット延期で」
※ I have made composition by borrowing some references and pictures in this article, but I don't receive the income at all by this article.
「イギリスを取り戻す!」「反グローバリズム」
ジョンソン首相はブレグジットまで「あと一歩!」
反対する者は「経済第一」「マネー第一」でEUの奴隷のままで良いのか?
刊行70周年オーウェル「1984」に見るEUの未来
"Taking back UK !" "Anti-globalism !" "A little while before Brexit !"
出典:2019/10/05付・THE SPECTATOR「Will Leave voters forgive a Brexit delay?」
旧約聖書・イザヤ書40章31節 しかし、主を待ち望む者は新しく力を得、鷲のように翼をかって上ることができる。走ってもたゆまず、歩いても疲れない。 The Old Testament・The Book of Isaiah 40:31 but those who wait for Yahweh will renew their strength. They will mount up with wings like eagles. They will run, and not be weary. They will walk, and not faint. |
旧約聖書・イザヤ書41章10~13節 恐れるな。わたしはあなたとともにいる。たじろぐな。わたしがあなたの神だから。わたしはあなたを強め、あなたを助け、わたしの義の右の手で、あなたを守る。 見よ。あなたに向かっていきりたつ者はみな、恥を見、はずかしめを受け、あなたと争う者たちは、無いもののようになって滅びる。 あなたと言い争いをする者を捜しても、あなたは見つけることはできず、あなたと戦う者たちは、全くなくなってしまう。 あなたの神、主であるわたしが、あなたの右の手を堅く握り、「恐れるな。わたしがあなたを助ける。」と言っているのだから。 The Old Testament・The Book of Isaiah 41:10~13 Don’t you be afraid, for I am with you. Don’t be dismayed, for I am your God. I will strengthen you. Yes, I will help you. Yes, I will uphold you with the right hand of my righteousness. Behold, all those who are incensed against you will be disappointed and confounded. Those who strive with you will be like nothing, and shall perish. You will seek them, and won’t find them, even those who contend with you. Those who war against you will be as nothing, as a non-existent thing. For I, Yahweh your God, will hold your right hand, saying to you, ‘Don’t be afraid. I will help you.’ |
YouTube: UK Parliament backs prime minister's Brexit bill
2019/10/22
YouTube: UK: Parliament passes Brexit Withdrawal deal but rejects timetable
2019/10/22
YouTube: Londres insiste en que saldrá de la UE el 31 de octubre
ロンドンは10月31日にEUを離れると主張している
2019/10/20
EU離脱(ブレグジット)に向けた新協定関連法案が10月22日にイギリス下院で採決された。第2読会での採決では、賛成329票、反対299票の30票差で可決された。しかし、同日中に続いて行われた、ジョンソン首相が同時に提出した、10月末までに全ての離脱新協定関連法案を議会通過させるのに必要な審議日程案を決めた、いわゆる「プログラム(議事日程)動議」については、賛成308票、反対322票のたった14票差で、惜しくも否決されてしまった。
しかし、この結果を見ても解る通り、ブレグジット成立まで「あと一歩!」まで近付いている事が言える。
EU(欧州連合)という「世界政府の雛形」に関税自主権等を奪われて英国の主権が認められていない状態は、かつて英国自身が「白人至上帝国主義」の傲慢精神を持ってして世界中で略奪した「植民地」と同様であり、英国はその自ら犯した事の「ブーメラン」状態に置かれている様にも思える。
英国の保守的な国民からすれば、自分の国の歴史や伝統、文化に誇りを感じているはずであろうから、その「EUの植民地」の状態に甘んじる事を許すことが出来ないものと思われる。よって、保守系右派の英国民は、ブレグジットを願っている事であろう。
一方、英国の左翼やリベラルの人達は、ブレグジットに反対している。そして、「英国の独立」については無関心で、日々の生活さえ安泰であればそれで良しといった具合に、「食べる事第一」、「経済第一」、「マネー第一」、「その日暮らし第一」の様に見受ける。
グローバリズムとは、「世界統一政府」に向けてのものであり、世界全体をかつてのソビエト連邦の様にするものである。旧ソ連は、世界政府を作る為のディープ・ステートのイルミナティ・フリーメーソンによる「実験国家」であった。よって、グローバリズムとは、コミュニズム(第三インターナショナル)の延長上に在り、世界を共産化し、一握りのエスタブリッシュメントに支配され、その他の地球人が皆、貧困状態に置かれた上で個性を奪われた「平等」の状態にされるオリガーキー(寡頭制)の体制を目指すものである。
よってグローバリズムは、「偽善の平等」、また一握りの支配階級によって抑え付けられた上での「偽善の平和」なのである。
英国の左翼やリベラルの人達は、「刹那主義」、つまり、現在の瞬間だけ見て未来を展望しておらず、その場凌ぎで、その「グローバリズム」の偽善に陥っている。空腹を満たす為に、雇用の為に、生活の糧を得る為に、自尊心、プライド、愛国心、祖国愛を捨ててしまっている。
反対に、保守中道右派でブレグジットを望み、英国の真の独立を願う英国民は、「ハンガー・ストライキ」を行うが如くのデモを行い、食べる事よりもそれら「国家の主権」に通ずる「独立自尊」の「精神」、「思想」、「哲学」を重視しているように見受ける。
左翼やリベラルの人達に言う。食べる事さえ叶えられれば「奴隷」でも良いのか?、あなた方に「屈辱」というものは感じられないのか?
旧ソ連をモチーフにした、ジョージ・オーウェルの小説「動物農場」では、その左翼やリベラルの人達の事を描いている。また、旧約聖書の「出エジプト記」に於いても、当時のヘブライ人(ユダヤ人)をして、その左翼やリベラルの人達の事を皮肉っている。
EUと合意した事を基にするブレグジットに向けた新協定法案については、北アイルランドやスコットランドの独立機運の高まりが懸念されている。その他、EUの関税同盟やEUとのFTA(自由貿易協定)の問題等も有るものの、取り敢えず、ブレグジットでEUから「第一歩」を踏み出す事によって、英国の明るい未来が開け、ビジョンが見えて来る事は間違いない。離脱してそれで終わりでは無く、その後も改正してゆけば良いのである。
また、同じ「反グローバリズム」でアメリカを変えつつあるトランプ大統領は次期任期への就任も固いものと思われ、ジョンソン政権へのトランプ大統領からの支持・支援が期待出来る。
本年は、イギリスの小説家、オーウェルの小説「1984」が1949年に刊行されてから、70周年となる。その「1984」は、EUの未来を描いている。
「Nineteen Eighty Four(1984)」
これまでのイギリスのブレグジットに向けた動向
2013年
キャメロン首相(当時)が英国のEUからの離脱(ブレグジット)についての国民投票の実施を約束。
2016年
6月23日
EU離脱をめぐる国民投票において、「離脱」派が過半数を獲得。(離脱派52%、残留派48%)
6月24日
キャメロン首相が辞任表明。
7月13日
メイ政権(当時)が発足。
2017年
1月
メイ首相(当時)が、EUの単一市場と関税同盟からの離脱方針を表明。
3月29日
英国が、欧州連合条約第50条に基づき、EUに対して離脱を正式通知。2年間の交渉期間開始。
6月8日
英下院総選挙、与党保守党が過半数割れ。
6月19日
英国とEUの間で離脱交渉開始。
12月15日
第1段階の交渉に合意
2018年
3月22日
2020年末までの「移行期間」の設置を含む、「離脱協定」の一部に合意。
6月29日
EU首脳会議、「離脱協定」と「将来関係に関する政治宣言」の作業加速を確認。
7月12日
英国が、EU離脱方針、及び、EUとの将来関係の展望を示した「白書(チェッカーズ・プラン)」を公表。
・・・物の取引でEUの共通ルールを適用する等と穏健な内容で、ジョンソン外相(当時、現首相)ら離脱派の主要閣僚の辞任が相次ぐ。
10月17日
EU首脳会議、交渉の十分な進展を持つ方針を確認。
11月14日
協定案の「離脱協定」及び「将来関係に関する政治宣言」(「政治合意」)の概要が英EUの事務レベルで暫定的に合意され、英国臨時閣議で承認。
11月25日
「離脱協定」及び「将来関係に関する政治宣言」の概要が、EU緊急首脳会合でも承認。
12月4日
英下院、離脱協定の審議入り。
12月10日
メイ英首相(当時)、11日の英下院での「離脱協定」の採決を延期。
欧州司法裁判所(ECJ)、英国のEU離脱通知の一方的撤回は可能との判断を正式表明。
12月13日
EU首脳会議が、以下の5つの方針を確認。
①「離脱協定」と「政治合意」(「将来関係に関する政治宣言」)の再交渉はしない。
②離脱協定調印後、速やかに将来の関係の協議の準備に着手する。
③バックストップの発動回避の為、速やかに作業する。
④バックストップ発動の場合でも、一時的なものとなる様に速やかに作業する。
⑤あらゆる結果に備えた準備を求める。
12月19日
EU、英国の合意無き離脱(ノー・ディール)に備える緊急対応策を公表。
2019年
1月7日
英下院、離脱協定審議再開。
1月15日
離脱協定等のEUとの合意案について英国議会下院で採決され否決。
1月16日
英国議会下院における政府不信任動議を採決し否決。
1月21日
英離脱法上の方針決定の期限。
1月29日
英国議会下院における政府方針(離脱協定案についてEUと修正協議を実施)及び修正動議の採決
3月12日
離脱協定等のEUとの合意案について英国議会下院で再度採決されるものの、再び否決。
3月21日
EU首脳会議で離脱日を最長5月22日までの延期で合意。
3月29日
英下院が離脱合意案の主要部分を3度目の否決。
3月30日 (英国時間3月29日午後11時)
当初の英国のEU離脱期日。
4月10日
EUの特別首脳会議で、離脱日の最長10月末までの再延期で合意。
4月11日
メイ首相、与野党協議の方針を表明。
5月2日
英国、統一地方選挙で国政与党の保守党と野党の労働党が共に大敗。
5月21日
メイ首相、野党への譲歩案を表明。
5月23日
EUの欧州議会選挙、英国では保守党と労働党の二大政党が大敗するも、ファラージ党首が率いEUからの早期離脱を掲げるブレグジット党が圧勝。
その欧州議会選挙では、親EU二大会派は過半数を割り、英国以外の各国でも、フランスに於いてマリーヌ・ル・ペン党首が率いる国民連合(RN、旧党名:国民戦線(FN))が圧勝した事をはじめ、「反グローバリズム」を掲げる「保守中道右派」の政党が躍進した。
5月24日
メイ首相が辞任表明。保守党党首選へ。
7月23日
ジョンソン前外相が保守党党首就任。
7月24日
ジョンソン前外相が首相に就任。
8月28日
ジョンソン首相が9月9日の週から約1ヶ月間の議会閉会を要求し、英女王が承認。
9月4日
英下院で離脱3ヶ月再延期法案可決。
ジョンソン首相の総選挙前倒し提案不成立。
9月9日
英国、EU離脱延期法が成立。
10月17日
英国とEUが離脱条件で合意。EU首脳会議も承認。
新協定の4つの要点
①北アイルランドは今後も、物品に関するものを中心に、一部のEU規則の対象となる
②北アイルランドはイギリスの関税地域に留まるが、EU単一市場への「入り口であり続ける」
③単一市場の一体性を維持しつつ、付加価値税(VAT)に関するイギリスの正当な要望に応える
④北アイルランドの代表は4年ごとに、EU規則を北アイルランドに適用し続けるかどうかを決定できる
10月19日
英下院で、野党が提出した修正動議の離脱合意案の採決保留を議決。英政府がEUに延期要請。
YouTube: British Parliament votes to postpone Brexit deal
2019/10/19
メイ前首相
「今日のやりとりにはかなり既視感があります」
「もしこの議会が(国民投票の結果を実施するという決議について)本気でなかったのなら、英国民に対して例がないほどひどい詐欺を働いたことになる(と述べ、ジョンソン首相がまとめた離脱協定を支持するよう強く呼びかけた)」
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2019/10/19
10月22日
第2読会での離脱協定法案の採決では、賛成329票、反対299票の30票差で可決された。しかし、続いて行われた、ジョンソン首相が同時に提出した、10月末までに全ての新協定関連法案を議会通過させるのに必要な審議日程案を決めた、いわゆるプログラム(議事日程)動議については、賛成308票、反対322票の14票差で否決された。
10月24日
『イギリスのボリス・ジョンソン首相は24日、BBCの取材に対し、下院が12月12日の解散総選挙で合意すれば、10月31日の欧州連合(EU)離脱を延期し、協定案について十分な審議期間を与えると話した。
これに対し最大野党・労働党のジェレミー・コービン党首は、合意なしブレグジット(イギリスのEU離脱)が「選択肢から除外」されない限り、解散を支持しないとしている。』
(2019/10/25付・BBC NEWS JAPAN「ジョンソン英首相、12月12日総選挙を示唆 ブレグジット延期で」より)
ジョンソン首相
「自分自身は『本当に』延期を望んでいない」
YouTube: Boris Johnson: Want more time to scrutinize #BrexitBill? Vote for General Election on December 12th
2019/10/24
10月31日
英国のEU離脱期日。
本ブログ過去の関連記事
・2018/04/23付:『露英間の元ダブルスパイ襲撃事件:「寝耳に水」のプーチン政権、CLUB OF THE ISLES頂点イルミナティと地下組織の陰謀/Plot, Illuminati & UK & Underground』
・2018/05/08付:「英国版ロシアゲートで反ブレグジット、ユダヤ人ソロス、グローバリスト、イルミナティ/UK's Gate, Anti-Brexit, Jewish Soros, Globalist, Illuminati」
・2019/10/28付:『「調和」を掲げてEU離脱!:イギリスのボリス・ジョンソン首相/Brexit by “Harmony” !, UK PM Boris Johnson』
参考文献
・2018/12/27付・ニッセイ基礎研究所:「ノー・ブレグジット(離脱撤回)という選択肢-経済合理性はあるが、分断は解消しないおそれ-」
・2019/02付・経済産業省:「ブレグジットを巡る動向について 平成31年2月 経済産業省.」
・2019/04/14付・YAHOO! JAPANニュース(THE PAGE):『EU離脱再延期、イギリスは「6か月」で答えを出せるのか?』
・2019/05/27付・神戸新聞夕刊:「親EU二大会派 半数割れ 欧州議会選 懐疑派、3割超に拡大」
・2019/07/03付・東洋経済ONLINE:『「ジョンソン新首相」ならブレグジットは大混乱 高まる総選挙、2度目の国民投票のシナリオ』
・2019/09/05付・路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は?:「【欧州連合(EU)】:英「合意なき離脱」なら、被害救済910億円」
・2019/10/17付・BBC NEWS JAPAN:「イギリスとEU、新しいブレグジット案に合意と 英下院の承認不透明」
・2019/10/19付・BBC NEWS JAPAN:「英下院、ブレグジット手続き延長の議員案を可決 離脱条件の採決は延期」
・2019/10/21付・ニッポン放送:『イギリスのEU離脱~ポイントとなるのは「関税同盟」と貿易』
・2019/10/22付・神戸新聞:「EU離脱 形勢逆転狙う 英首相 合意案、下院へ再提案か」
・2019/10/22付・TBS NEWS:「英政府、EU離脱に向け新法案」
・2019/10/23付・Morningstar Japan:「英下院、ジョンソン首相のEU離脱新協定法案の審議日程案を否決―10月末離脱は困難に」
・2019/10/24付・大和総研グループ:「ジョンソン首相の離脱協定法案可決は幻に? 10月31日の合意ありの離脱は絶望的、解散総選挙が迫る」
・2019/10/25付・BBC NEWS JAPAN:「ジョンソン英首相、12月12日総選挙を示唆 ブレグジット延期で」
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