狷介不羈の寄留者TNの日々、沈思黙考

多くの失敗と後悔から得た考え方・捉え方・共感を持つ私が、独り静かに黙想、祈り、悔い改め、常識に囚われず根拠を問う。

国民主権は国を滅ぼす・・・裁判員裁判、選挙権、民主主義、人権、個人主義、低俗な世論に動揺する国家

2016-04-17 21:12:39 | 憲法改正
 先日、女児誘拐殺害の「裁判員裁判」にて死刑判決が下された。
 その犯罪内容は、勿論死刑に値するだけの残虐非道性が在ったものである。しかし、この裁判員制度には問題がある。
 裁判員に選ばれた一般市民は法律の知識もろくに持たない完全な素人である。しかも、個人差はそれぞれ有ろうとも、教養や知識レベル、思考レベル、判断レベルも低いのである。その様な者達は、判断基準となる規範もろくに持っていない。個人の良識なんてものは当てにする事は出来ない。世間一般の中での、或る空気や雰囲気の下で行われている、みんなで合議した結果がいじめにも繋がったりしているのである。空気や雰囲気の中に埋没してしまい、その中で常識化しているものが正しいと思い込んだり、間違いに気付かずに流されてしまう人達が多い。素人の裁判員達は結局のところ、自分の感情を基準にして人を裁いているに過ぎないのである。それは、間違いである。
 その感情をコントロールするのが理性である。しかし、人の頭の理性をも超越する存在が、絶対者である創造主である。世間一般の多くの人達は、他人と比べる等の「相対的」にしか判断出来ていない。しかし、その比較する相手が間違っていたり低次元であればどうなるのか。結局、その低次元に関わって、関心を持って、そのレベルに合わせてしまう事になる。そうでは無く、「絶対的」なものを基準・規範とする事が、真実に繋がっていく訳である。
 ところで、「18歳選挙権」も同じである。高校生や大学生には、選挙で投票する為の、政治についての知識もろくに持っていない。この事はその世代に限らず、歳を重ねた年長の世代にも当てはまる事である。所詮、地上波のテレビやラジオ、新聞等のマスコミの伝える、薄く浅い表層の偏向した報道に依存して、それらのみを自分の情報ソースにして理解したつもりになっており、その実、マスコミに洗脳され、思い込まされ、それによって世間一般に広まる世論は誘導・操作されているのである。選挙は投票率が低い場合には組織・団体の票によって決まるが、その場合においては、それら組織の方針が選挙結果に反映される。それら組織に属さない無党派・無所属の者達は、政治に無関心であったりそのマスコミに誘導されている事が多い。また、組織の考えも間違いが多い。よって、ろくに正しく理解出来ていない世間一般の多数派の有権者が投票する結果としての選挙結果は当てにならず、国を滅ぼす結果に繋がる恐れが有るのである。
 現在の日本国憲法で謳われている「国民主権」も同じである。ろくに物事や社会問題等について理解せず精通していない国民に主権を与える事でどうなるのであろうか。国家は国民の一時的な感情に振り回され、国民の低次元の欲望に応え迎合する事で財政破綻に至り、国家は滅びるのである。
 国民主権を肯定し、国家主権を否定している様な現在の日本国憲法は間違いである。国家主権の下、高いレベルの指導者が国民を導く姿が正しいのである。しかし、行き過ぎ・暴走を防ぐ為の歯止めは必要である為に、バランスが必要である。
 行き過ぎた人権・権利は、国民の義務の怠慢に繋がる。同様に、行き過ぎた自由や民主主義は、国民の無責任に繋がる自由の履き違えをして、恰も犯罪も自由になると勘違いする様になってしまうのである。
 また現在の日本国憲法は個人主義を重視し、国家や愛国心が蔑ろにされている。日本国民は国家に帰属するのであるが、行き過ぎた個人主義は国家の秩序を乱し、治安の不安定化にも繋がる。よって国家の憲法による秩序付けが必要になる。
 以上述べて来た様に、世間・一般大衆・国民に権利・権力を渡し委ねてしまうと、国家は滅びる結果となるのである。「自立」せずに、ろくに自分で勉強せず、知識や教養も持たず、思考・判断レベルも低い一般大衆に主権を渡す事で、この国は滅んでいくのである。

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  ・2015/09/06付:「『世論調査』とは、マスコミによる洗脳後に行なわれる『誘導尋問』である」
  ・2015/11/29付:「精神的に自立した本当の大人は自分で勉強する・・・セックスを基準に大人と判断する世間の低レベル」
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 関連動画
 

YouTube:『憲法9条より怖い個人の尊重!①』久保田信之 AJER2015.8.5(3)
 

YouTube:「国民の権利義務はアメリカ流に解釈するな」2015年12月27日放送
 

YouTube:[宇野正美] なぜ古代ローマ帝国は滅亡したか
 

YouTube:【年忘れ特別対談】小堀桂一郎氏に聞く、憲法改正と日本の国柄[桜H27/12/30]

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