DEEP GREEN

GO のブログ。
自転車、スノーボード、釣などなどGoの日常、日々感じたこと、経験したことを!

Golden Troutへの道のり Part 3.

2022年09月05日 16時15分46秒 | 

Part 2.の続きです。

夜中2時に隣のテントの人が起きてきた音で目が覚める。

朝早いな~、ヘッドライトつけて登るんやな~

すぐに2度寝、で次に起きて時計を見ると朝の6時。 昨日寝たのが9時くらいなので9時間くらい寝たことになる。

久しぶりに良く寝たわ。

 

トイレに行き、今日どうしようと考えていると、あれ?足と身体、疲れてるけど思ったより動いたな。

トイレの帰りに再確認。

動く! 身体がかなり回復している。

これはせっかくここまできてるしもう一回行くか! ということで急いでテント撤収。

着替えて、食料、水の準備をして昨日整理したバックパックに入れて準備完了。

時間は朝6時半。30分で撤収から出発準備は自分でも上出来。

昨日釣れなかったのは朝まず目を逃したのもあるんちゃうかという思いもあり、できるだけ早く現地に行くことを考えての急ぎの行動。昨晩行くと決めてたらもっと早く起きてヘッドライトつけて夜明けとともに現地というパターンも考えられたけど、さすがに起きれなかったから、その時にできるベストをしようと思っての行動。

身体が動くだけありがたい。いずれにしても出発だ!

今日も朝日が最高。天気もいいし、いい一日になりそうだ。

日陰には霜が降りている。 冷え込んだな~

 

しかし、本当に贅沢。

景色が美しすぎる!

出発して休憩なしで、しかも足も思ったより動くので割と早歩きペースで先をいそぐ。

途中で馬に先に行ってもらうために止まったところで休憩。 

そう、ここのトレールは馬OK。 トレール上には馬の新旧うんこがあちこちに落ちてて、歩くときに踏まないチャレンジするために落としてんちゃうか?と思うくらい。でもトレールはずれた時は馬のうんこを探せばトレールに戻れるという保険付き。 大事な印だな~

しかし、馬で行けるなら馬飼おうかな?と思えた一瞬。

って思ったら、歩く速度は人の足とあまりかわらん。

いそいでないからというのもあるけど、同じような距離感で先に進む。

昔の大名行列はこんな感じだったんやろか?と見たこともないけど想像をめぐらしてました。

今日も到着。 体力あるうちに急いで足を動かして昨日3時間できたのを今日は2時間ちょっとでここまできた。

自分の体力というより魚の顔を見たい気持ち先行型で来れたと思う。

登ってくるときに反対側から来た人があそこの湖で早朝に大きな魚釣れてたよと情報を教えてくれた。

その情報も足を動かしたと思う。

バッグパックが軽くなったのもいい方に影響したと思う。

さて現実は、投げても投げても釣れません。

全く反応もなし。 あきらめずに投げますが、こりゃだめだ状態。

時間と共に風も強くなり、昨日と同じく釣がしにくい状況に。

時間は昼前だが、明日のことも考えて早めに切り上げるか と帰路につくことに。

 

ちなみに昨日なかった大きな流れの場所は登ってる最中にもなく、あれ?俺は夢でも見てたんやろか?と思ってたら最後の最後にあった! 昨日はここを通らず別のルートを歩いて下ったので目に入ってなかったようです。確かに見たのにと昨晩も不思議やな~と考えてたので記憶が間違ってなくてよかった。

 

森の中の日陰に入ったところで休憩と昼ごはんにすることに。

今日の昼ごはんは昨日炊いて残ったお米にイワシの味噌煮缶詰と漬物一式を持ってきてます。

見た目は良くないけどおいしさに間違いはなし。 

梅干しにピクルスも最高の塩気。

イワシの味噌に白ご飯もマッチして最高すぎる。

昨日のことを思い返しながら今日は休憩も長め、日を避けてというのが良かったみたい。

睡眠も十分とれたのも効いてるんでしょう、今日は元気だ!

 

トレール途中の龍。

ネバーエンディングストーリーのあの龍に見えるのは自分だけでしょうか?(笑)

昨日も会ったね~とにこやかに通過。

 

昨日同様トレールを外れ、小さい流れに向かいます。

昨日と違う場所でチャレンジ。 見えゴールデン数匹います。

そこに自然に流れながら沈むフライを投入。

近くの魚は気になってるようですが食いません。

あかんかな~とフライを流していると、手前の影から猛然と突進してフライを食べに来た魚がいました!

釣れてすぐフックが外れ地面でのたうち回って草だらけですが綺麗な色のGolden釣れました!

オレンジの色がありえないくらい綺麗!

 

その後もポイント探して流れ沿いに歩いていると、あれ、ここ昨日のポイント、同じポイントにでました。

ここで一匹追加!

本当にきれいな魚。

やっとお腹の写真が撮れました! 

もう最高の気分です。

気持ちよすぎます!

 

ここで釣は終了。

後半のハイクに備えます。

倒れた木がねじれてます。

なんでねじれるんやろう? 乾燥するときに絞られるように乾いていくんかな?

他の木を見ると、外側がねじれているのが分かると思います。

やっぱり乾燥するときにねじれるんだわ。と一人なっとく。本当かどうか知りませんが、歩きながら自然の造形美に思いをはせながら楽しく歩くことができました。

なんて贅沢なハイキングなんだろう!ずーっと歩きながらそう思ってました。

 

ハイクの後半はやっぱりしんどくなったものの、今日は体が元気なおかげか昨日よりはあっという間に車に戻ることができました。

結局一日行き帰りで20㎞に釣場ウロウロで4-5㎞は歩いてると思う。それが2日なんで2日で50㎞とか歩いてる計算になります。

数字で見るとすごいわと思うけど、現実離れした山の中で見るものすべてが綺麗で、空気もおいしくて、一人だったけどハイカーも多く寂しい感じは全くなく、道中の一人ご飯やおやつも美味しかったし、本当に楽しかったな~

 

自転車乗りとして考えるのは、ここ自転車でも行けそう!と思ったら

自転車は禁止でした。 次回もハイクですね。 

 

しかし、今回は本当にいい経験でした。 ハイキングシューズも履きつぶしたような軽ハイキング用の一足を今回履いていってたので、これだけ歩くならもうちょっといいやつ欲しいな~とか、次はバックカントリーキャンピングするのに大きなバッグパックとかソロテント欲しいなとか、そこで食料品を熊からよけて保存するにはどうすべきなんやろうと考えたりとか、ベアスプレーは使わずにすんで良かったな、でも風向き考えながら歩かなあかんのやなとか、携帯の電波2日間まったく通じずで自分的には携帯見ない時間が増えて良かったなとか、フライで釣るにはさらになにをどうせなあかんねんと考えたりとか、2泊3日になったら荷物はどう増えるんやろう?とか、道で迷ったらどうすべきなんやろうとか、

汚い写真ですみませんが、最終日に小指に大きな豆ができました。これはこの日に履いてたソックスが足の形に合ってなかったからと思います。ソックス選びも重要なんだなとか、本当にいろんなことを考える機会を与えてもらったと思います。

自然に、山に、すべてに感謝して最後ありがとうございました!ってお礼を言って車に戻りました。

 

最後に知らないとは怖いことの経験をしました。

車での帰り道、来るときは真っ暗で見えなかったのが見えるとこんな怖い場所は無い。

山肌に道があるけど、ガードレール基本無し。いつでも死ねます状態。道幅は十分あるもののかなりゆっくりなスピードで下まで降りました。

掌に汗かいたわ。こわ。

上にいたらわからなかったけど、やっぱり3000Mまで行くとこうなるのね。

 

その後も家まで一回だけガソリン休憩して直帰。

シャワーのなんて気持ちよいことか。

あ、山に行った時のシャワーもどうすべきなんやろう?とか考えがめぐります。

また行こう。 

今回の経験を生かしてもっと楽しめるようになろう。

楽しみだ!


Golden Troutへの道のり Part 2.

2022年09月05日 14時22分11秒 | 

Part 1.の続きです。

最高の1匹を手に入れ、気持ちが高揚する中、釣を再開しました。

魚が岩場についているのが見え、そこにうまくフライが行くように投げます。

フライはうまいこと魚の鼻先に落ちていきますが、興味ないのかプイっと他の方向に泳いで行ってしまいました。

あれ、活性低い?

 

その後、場所を変え、手を変え挑みますが当たりなし。

いたずらに時間だけが過ぎていきます。

お昼食べよう!

お腹もすいてきたし気分転換必要だな。

今回は登山用に売ってるドライフードのPadthaiを初めて試してみました。 

アルコールストーブでメスティンに入れた水を沸かします。

沸騰したお湯を入れて15分待つ。

湖畔のきれいな景色を見ながらのんびり。

待ってる間にスピニングタックルでルアーも試しましたが反応なし。

できた! 

お湯が多かったのかパッタイというよりスープカレーのよう。

それにお湯の温度が低かったのか麺がバリ堅級に堅かった。

味はおいしいのに作り方ミスりました。

とはいえ食えないこともなく完食しお腹も満たされいい感じ。

コーヒー淹れようかなと思うも、いや、釣する時間が惜しいなと釣を続けることに。

 

釣れぬ~

 

反応さえありません。

風も強く吹き出し、しかも釣場が向かい風になるパターンが多く、フライで自分の実力だと遠くに飛ばせません。

これはあかんか。。。。

気持ちが辛くなると、身体の疲れも一気に感じ出します。

紫外線の強い、標高の高い中、日陰もなくずっと日の下にいることに加え睡眠不足もあるのでしょう。

足はだるくなるし、荷物が重く背負い慣れてないせいもあり肩から背中、腰の痛み、標高のせいか少し軽い頭痛も感じます。

これはほんまにあかん、そういえば来るときに流れてる川みたいのがあったな。そこでやってみるか。

あまり遅くならないように下山できるように時間も見ながら、山道を戻って下りながら釣することにしました。

確かそこらへんにあったはず。 

なので釣竿も片付けず手に持ったまま下山開始。

竿を手にしているので反対から来るハイカー達に100%話しかけられます。

釣れた? と直接的に聞かれるパターン。

なんかラッキーあった? と暗に釣れたか聞いてくるパターン。

何を得た? これは直接的でもあり間接的でもあるな?みたいなパターン。

返答の仕方も最初は釣れたよ。と答えてたら何が釣れた? 何匹釣れた? どこで釣れた?と質問が多くなるので、最後にはトラウトを1匹、あそのこのLakeで釣ったよと答えるようにすると、割とあっさりすごい! じゃあまたみたいになるので先をいそげます。というか、本当に下り道がしんどかった。英語で会話することに嫌さはないけど、長引くとめんどくさいという気持ちが勝って、そんな中冷静にどうすればいいのか対応を考えて実践してるくらいならまだ元気だわなんて思いながら下山を続けます。

しかし、思ってた流れがありません。

あれ? もう通り過ぎた?  こんなに下じゃなかったはず。

あれよあれよと下の方に下っていきます。

そうすると進行方向の右手に川の流れの音が聞こえます。

思ってたところと違うけどこの流れも見に行こう。

トレールから外れ斜面を下り流れを見に行きます。

木々に阻まれ流れが見えない。

登り返し、またトレールに戻り、次にアプローチしやすそうな場所で流れを見に行きます。

お、ちょうどよい流れからのプールがあります。

上から見るとゴールデントラウトがいるのも見えます。

魚が見えると心は一気に元気に!

よっしゃやってみよう!

ニンフのフライが重いのかすぐ底に到達して魚が反応できません。

竿をあげてふわふわ浮いてる感を演出すると魚がわらわら集まってきます。

問題は食べたのかどうかわからない。

一度かけたもののすぐにばれてしまい、次の一匹は水面上まで持ち上げたのにばれてしまいまいた。

むずいというか針に返しがないからうまく釣らないと釣れんのだなと学び、フライを変えて投入するとやっと釣れました!

小さいけどGolden!

こんな色のが釣りたかった!

お腹のオレンジを撮ったと思ったけどあとで写真を見ると撮れてませんでした。

元気良すぎ。

リリースです。

小場所なのでこれで反応がなくなり終了。

これで今日は2匹釣ったって言えるなと思うも、竿を片付けて歩いたのでそこから釣れたか?という質問は一切聞かれなかった。なんだか残念(笑)

日差しがきつく、日のあたるところは暑い。

帰り道、途中の休憩の回数がどんどん増える。

見慣れたような景色になって、もうつくわと思ったらまだ先が続き、まだ先だっけ?って何回思ったか。

本当に疲労困憊。足が動かない。休憩しながらなんとか気持ちを高ぶらせて歩く。

今日はトレールヘッドのキャンプ場でキャンプしたい。

場所があいているか不安だけど、空いてなかったらしかたない。

最悪、車で寝るか。 

でもキャンプ場あいてるかな?

空いてなかったら仕方ない。

車で寝るか。

キャンプ場あいてるかな?

 

疲れているので同じ思いがぐるぐる頭の中をめぐる。

明日はどうしよう? 

もうこの調子じゃ長距離歩けないな。

キャンプ場近くの流れを見に行くか。

それか下山して町の近くの川を見に行くか。

いや、とりあえず車まで戻ろう。

キャンプ場あいてるかな?ともとに戻る。

 

本当にこれ以上ないというくらいの疲れ方でしたがなんとか下山。

トレールヘッドが見えた時はうれしかった。

やっと帰れた感覚。

そこにあった看板に見入る。

悠久の時間の流れ、歴史を感じます。 

ゴールデントラウト、長い間生きながらえて、命をつないできてくれたことに感謝。

それを釣ることができて本当にいい経験だった。

 

車に戻る前にキャンプ場に直行。

空いてるかどうか見てると、空いてた! 良かった!

2ヶ所空いてて調子よさそうな方を確保!

バッグパックを置いて場所取り、車に戻り、まずは椅子にすわって一息。

やっと帰ってこれた! やり切った感をさらに感じるために車にあるクーラーで冷やしておいたビールをあけてひとり乾杯。 うまい!

さて、荷物を搬入しないとね。 車横づけできないので車とキャンプ場を何回か往復したけど、その都度ビールを一口飲みエネルギー補給。

キャンプ場にテントもはり、寝床も準備完了。

こんなキャンプサイトでした。

ちなみにキャンプ場代は1泊$6ドル。財布に優しい金額です。当たり前やけど今日初めてお金使った。

とりあえずテントの中で横になって体を伸ばす。

最高! 今日一日の疲れを感じてそのまま寝そうになるも、明るいうちにご飯食べようとご飯の準備。

ご飯を炊いてる間にお気に入りのマグでインスタント味噌汁を飲む。

お湯入れすぎて薄すぎ(笑) でも疲れた体においしい味噌汁。

ご飯炊けました。

水の量間違えた? 標高のせい? なんか上手くたけてないような。。。

 即、ご飯に味付けイワシの缶詰を載せて食べる。

お腹が空いてるのもあって、最高にうまい!

2品目はマッシュルームストロガノフ。

勝手にキノコベースのシチューみたいなんやと思ってたらパスタ入ってた!

説明の最初にEgg Noodleって書いてあるの完全に読んでない(笑)

パスタにご飯に炭水化物セットでお腹を満たす。

これおいしいけど、味が濃い。 白ご飯と食べて丁度いい感じ。

しかもこれ2人前というのを忘れててひたすら食べる羽目に。

残しても良かったけどこの匂いのきついのに夜の間に熊が寄ってきたらいややなということで完食。

お腹がはちきれんほどになったけど、大満足。

食後は荷物を完全整理し、要らないものをすべて車に戻す。

 

バッグパックの整理も行う。

今日の教訓。重い荷物は体にこたえる。 

ということで要らないと思われるものすべて出しました。

ロッドケースからロッドを出し、フライロッド一択でケース無し。

ネットなし。

ソロストーブもハイク、釣中は燃料使わない方針でおいていく。

余計なダウンジャケットやレインウェアも置いてく。

スピニングリール、それ用のルアーも置いてく。

片っ端からいらんもの置いてく。

これでだいぶと軽くなるはず。

 

荷物の整理が完了したら、キャンプファイヤーでビールの続きを。

日が落ちてあたりが暗くなり星が輝きだしました。

キャンプファイヤーの横は暖かくてくつろぐのに快適です。

となりの親子はシングルテントが二つ。

サイトが近いので会話は丸聞こえです。

明日は早いからもう寝ようと二人ともまだ明るいうちにテントに入る。

しばらくすると息子(といっても30代くらい?)がおやじ、もう寝たか?といきなりテント越しに話しかける。

親父がまだやけどと返答すると、あのときのあの道具良かったよなとか話し出す。

一通り会話が終わり、しばらくしーんとするも、また息子がおやじまだ起きてるか?と話しかける。

おやじが眠そうな声でどした?というといや、明日が楽しみで寝られへんって、子供か!ってわらけました。

気持ちはよくわかる。 いい親子やな~とか思いながら夜がゆっくりと深けていくなか、火の横の丸太に寝ころび空を見上げ星を見る。今日はいい日だったと思い出しながら、明日どうしようと考えていると知らない間に寝落ちしそうになりました。

疲れてるわ。とりあえず寝よかとテントに戻り就寝。明日のことは明日考えよう。おやすみなさい。

 

続く。


Golden Troutへの道のり Part 1.

2022年09月05日 10時43分02秒 | 

前回のブログからすごい時間が流れてましたね。

California Haributへの挑戦!というところで止まってますが、この魚へのチャレンジは別途またブログに綴りたいと思います。

(ハリバット=ヒラメと書いてますが、これは間違いと後程判明。この辺も次の機会で書きたいと思います。)

さて、時間とともに興味はいろんな部分に飛んで、今回はアメリカネイティブ、カリフォルニアゴールデントラウトキャッチへの挑戦を書きたいと思います。

 先日家族旅行で行ったYellow Stone National Park

ここの美しい景色に見とれたのはもちろんのこと、それ以上に心をとらえてやまなかったのは豊かな川。

フライフィッシュをしているおじさんがちょうど大きなレインボートラウトをヒットさせてとりこみの一部始終を見ました。

一言、うらやましい。

こんな贅沢な景色のきれいな川の中に浸かってフライフィッシングを楽しみ、しかもでかい魚を釣り上げる。

そこからこの景色が頭から離れず、暇さえあればどうやったらトラウトを釣にいけるのか? と考えていました。

自分が住んでいる場所は基本砂漠でこんなグリーンの山や豊かな川は近所にはありません。

この写真の場所、モンタナ州まで飛行機でいくか! というのも一つの選択肢ですが、お金と時間を考えるとなかなか手がでません。

どうしよう? そういえば友人がゴールデントラウト釣に行くことあると言ってたな。

でもクマが怖いので必ず銃を持っていくと言ってたのを聞いて、これは簡単に手を出せない場所にいる魚という認識やったけど、どっかで釣れないんやろうか?

そこからYouTubeとGoogleMapでの調査開始。 便利な世の中になりましたね。本当に割と簡単に釣れる場所を見つけて、これいいんちゃうという案にたどり着くことができました。

問題は全工程がかなり苛酷になりそうなこと。 

理由はいくつかあります。

標高10000フィート(3000M)から登りだして11000フィート(3300M)まで行かないといけないこと。 

そこまで行くのに片道6.5マイル(10㎞)の山道をハイキングしていかないといけないこと。

当然行けば帰りもあるし、現地で釣場をウロウロすることを考えると一日で相当な距離を歩かなくてはならないこと。

熊のアクティブエリアだということ。

トレイルヘッドにキャンプ場があり、キャンプができるものの早いもの順なのでその晩に泊まれるかどうかわからないこと。 

(テントと寝袋担いでバックカントリーキャンプということも考えましたが、今持ってるバックパックが小さすぎて無理と断念)

 

標高とハイキングは行くしかない。 歩きなので様子見ながらなんとかするか。 

熊がいるエリアで条件によっては熊に出会うことは避けられない。 

銃は持ってないし、持つつもりもないので、万が一熊に出会った時のためにベアスプレーを買って持参することで心の平穏を保つ。

キャンプ場はなんとかなるやろ。

行くという強い意志を持ってしまったら困難は乗り越えるしかない。

準備は怠らないけど割と自分のポジティブさに笑えてしまう。

 

行こう!

 

金曜日の晩。 夕食を済ませ仮眠をとる。 興奮して眠れない。30分ほど深い眠りについて、あとの1時間半は軽い眠り。

コーヒーを入れて出発だ。 トレールヘッドまで家から約5時間。

夜の10時半に出発。 

ひたすら運転していく。 もちろん安全運転で。 

気分の高揚のせいか不思議に眠くならない。

山道に入り、真っ暗闇の中、くねくね道をひたすら登り、トレールヘッドに着いた時は夜の3時。

星がめちゃくちゃ綺麗。

ここで5時まで仮眠しよう。

車の後ろをフラットにしてマット、寝袋セット済み。 準備完璧!

気持ちよく横になる。身体は疲れて眠いはずなのにまたも眠れず。

熊が出たらとかいろいろ余計なことを考えるけど、ハイカーたちがヘッドライトを付けて山に登り始めていたりと人も多く大丈夫かと思ったらいつの間にか深い眠りに。

 

5時、アラームの音で眼ざめ。 準備をしてついにトレールに向かう朝6時。

気温はおそらく10度ないくらいで寒いが登りだしたら心地よい気温だろう。

Golden Trout Wilderness  INYO National Forest

トレールに入ってすぐに出てくるこの看板に心躍る。

看板が焦げているのは昔の山火事の影響なのだろう。

 

ほどなく東から朝日が昇り始める。

この時間帯のトレールの空気、静寂さにこの朝日の光、最高に気持ちがいい!

ハイキングがこんなに気持ちいいとは!と再認識。

 

朝日は西の山を照らし、神々しい景色を見せる。

 

ほどなく小さい川が現れる。 

綺麗な水! Golden Troutがいるのわかりますか?

豊かな川だ!

 

分岐も間違えず登り続け。

今回ロッドケースにフライとスピニング用のロッドにネットも持参での大荷物。

あれもこれも準備しとかなという考えが結果荷物を重くする。

 

登るにつれて景色が益々きれいになっていく。 空の青いこと!

 

休憩で娘の作ってくれたサンドイッチをほおばる。

バッグパックの中で押され形は良くないけど味は最高。

この景色、山の空気の中で食べる娘作のサンドイッチは形容しがたくおいしい。

 

道が険しくなり、標高のせいで息絶え絶え。 

しんどいけど、ゆっくり行けば行ける。

でも出てくる景色に感動。

やばい~

きれい~

鹿いた!

現実味ない。 自分がどこにいるのかよくわからなくなる景色。

最初のLakeが干上がっていた。 あとでおばちゃんにこの13年間で初めて干上がってるの見たと聞いた。

カリフォルニアの干ばつがひどいとは聞いてたけど、これ上の湖にも水あるんだろうか?

すごく不安になる。

水あった! 一安心。

きれい! さらに上を目指す。

ようやく到着! 

片道休憩入れて3時間。 

水を見ると休憩する間もおしんですぐに釣の準備。

水辺にそっと近づく。水の透明度は高く水の中が丸見え。

釣れるんだろうか? 

最初はフライロッドでニンフフライを投げる。

 

一投目、思ってたとこにキャストできず回収。

二投目、いい感じにキャストできた! と思ったら来た! かかってる! 

バーブレスフック(かえしのない針)なのでばれないようにテンション保って!

焦ったらあかん、じっくり寄せて、ネットイン!

 やった! 釣れた! ゴールデントラウト!

実は釣れてネットに入れておー!感動!とか思ってる時に

Excuse me 向こうの山に行くトレール知ってますか?とハイカーに聞かれ、当然親切な自分は自分も初めて来たにも関わらず、よくわからんけどそっちの方ちゃうかな~と答えてたりして、なんか感動に浸る暇をとられてしまった気がして、魚も弱ったらあかんと急いで写真を撮ってリリースしました。

もう少し、ちゃんと写真撮ったらよかったな~、まあ、次釣ったときにちゃんと撮るか!と思いなおしながらも感動がよみがえってきます。

釣った! 最高! 

気分がこれ以上ないくらいに最高に良かった! 

ここまで来たかいがあった!

 

続く。