DEEP GREEN

GO のブログ。
自転車、スノーボード、釣などなどGoの日常、日々感じたこと、経験したことを!

誕生日からのER 2

2023年02月25日 14時11分31秒 | life

注意

一部ぐろい写真があります。

見たくない人は見ないほうがいいです。

見たい人は遠慮なくどうぞ。

さて、本編へ

 

 

まだ夜明け前。

外は少し明るくなってきている。

自分の部屋の天井が見える。

怪我をして最初の夜があける。

目は相変わらず片目なので右目だけの景色。 

左目が開けられない。

 

生きててよかった。

目を開けて新しい日をはじめられることに感謝。

 

本当にこれが目を覚ました後に最初に思ったこと。

身体は痛いけど動けないことはない。

今日も一日はりきっていくか!

とはいえ、さすがに片目では車を運転して会社にいけないので今日は家から働くと会社の同僚にメールしてコーヒーを淹れる。

朝のお水にコーヒーとおいしい。

いちいちいろんなことをできる感謝を感じてしまう。

娘が夜中に心配して見に来てくれたことを朝に知る。

寝息をたてて寝てたから生きてると思って安心したとのこと。

我が子ながら優しい子に育ってとおちゃんはうれしいわ。

目の腫れは昨日より腫れてるように思う。

 

さあ今日は仕事だ。

仕事はさすがに片目だときついができないことはない。

午前中のオンライン会議。

顔をみんなに見せたとたん、どうした! 大丈夫か?と心配の声。

そら、この顔そう思うよね。

こんなことがあって、でも大丈夫そうというと、病院行ったか? すぐにいけ!と半ば脅しのようないわれよう。

俺の友達な同じような怪我して病院行かんとえらいことになってん。だからいけ! とのこと。 日本語で書いてますが全部英語です。

 

これはさすがにここまで言われたらいかなあかんなということで、昼から病院に行くことにしました。

こちらにはまず見てもらうところでERとUCの2種類があります。

ERはEmergency Roomということで、緊急で見てもらう必要のある人がいくところ。

UCはUrgent Careで、まあ緊急程ひどくないけど見てもらう必要があるところ。というざっくりした理解です。

自分の場合URでいいんかな?と思いまずは家から近いURを探して行きました。

アメリカに来て初の病院、UC。 緊張だわ。

受付で顔を見せるなり、あーという感じで。この書類に記入してといわれる。

その前にマスクをしてねとマスクを渡される。 

昨年一年たいていどこに行ってもノーマスクで問題なかったのに、医療機関はまだマスク言われるんやな~

ここで反抗しても目的が違うから素直に従う。

問診表は当然ながら英語で見慣れない医療用語が英語でならんでるので読んで解読するのに時間がかかる。

携帯で意味を調べながら問診表を書いてる途中で呼ばれて治療室に入る。

最初は身長体重、血圧測定。

体重計に乗るのに靴を思わず脱いでしまったのは日本人。 

こっちの人は靴ごと乗るんだろうなと苦笑い。 

そのあと、先生が部屋に入ってきて何があったん?と事情聴取。

先生曰く、見た感じと話聞いた感じであなたはERに行ってもっと詳しく見てもらったほうがいい。

ここの設備では見れない。それくらいひどい状態に思える。とのこと。

ERの場所知ってるよね? あそこのERにいって!ということで診断終了。 診断ものの10分くらいかな?

でも話の内容は十分に怖いもの、そんなに言われたら俺大丈夫?とめちゃくちゃ心配になります。

 

ERか~

いかなあかんな。 

勇気を出してERに移動。

ERでもまずは受付で何があった? おー目か。 なにやったん? 

薬とか麻酔にアレルギーある? とかワクチン打ってる?(おそらくコロナワクチンと思うけど、これなんで聞かれるんやろう?)とか話一通り聞かれて、受付で座って待っててと言われる。

 

名前を呼ばれ血圧計測。

そのあと先生っぽい人の部屋に呼ばれ、事情聴取2。

3-4人部屋にいて先生とスタッフの区別がつかないけど、彼らから聞かれた質問に答えて説明をする。

先生が目の周りを触って、ここは痛いか?これはどうや?と怪我の範囲を理解しようとしている。

その後視力検査、CT Scan撮影と続く。

視力検査が片目コンタクト、怪我してる目は裸眼で資料検査をして、しばらくしてやっぱりドクターが両目同じ条件でみたいから眼鏡持ってる?眼鏡持ってたら持ってきてそれでもう一回視力検査ねと言われ、嫁に眼鏡を家から持ってきてもらう。

しかしこっちの視力検査はアルファベットが並んでて、日本みたいにどっかの方向に穴が開いてる絵じゃなかった。

一番上がでかいFだったが、大きさの違うアルファベットが下に並んでいる。

片目隠すのも人によって紙を渡されたり(それで片目を覆う)、手を見ないほうの目に置いてとかいろいろだった。

右目やって、左目もがんばって手で目を開けて言われたアルファベットを読んでいく。

視力は安定してない。 見えにくくなったり見えたりと怪我の影響か落ち着いていない。

これには自分でも少し驚く。

いたって平気に思うものの実際は身体に影響出てるんですね。

 

その後また待合で待っていると先生が来て、あなたの目はこうなってると説明してくれた。

Fructureという単語が聞き取れる。

これって、、、たぶん折れてるってことね。

目以外、頭はCTで見た感じは問題なさそうということでこれは一安心。

このあと目の先生にも見てもらうから待っててと言われる。

先生が去ったあと携帯でFructureを調べる。

意味は骨折。

あ~折れてるんや。

やっぱりという気持ちとショックな気持ちと入り混じる。

不安も襲ってくる。

 

先生、オービット骨折と言ってたようなオービットってなんや?

調べるとOrbital Fructure=眼窩骨折ということが分かった。

しかし、医療用語の英単語ぜんぜんわからん。

先生の言うこともたぶん半分くらいしか理解できてないかも。

何回も聞き返して大枠は理解できた。

先生が言うには目にすごい衝撃がかかって簡単に言うと目がくぼんで、目の周りの骨が2か所折れているということでした。

鼻から目に空気とおることもしばらく禁止、これは例えば鼻をかむとか、気圧変わって鼻を通すときに鼻をつまんで目から空気を出すとかという行為らしい。

確かに怪我後に一回鼻をかんだ時に圧力で眼球が飛び出そう、目の周りがぱこぱこ飛び出たりへこんだりするという普段では絶対にないような状態になったのがわかってたので、そういうことだと妙に納得できた。

眼球のダメージもありそうなのでこのあと目の先生にも見てもらうということでした。

骨折だけでも衝撃的なのに目もいってたらどうなるんやろう? 

平然と書いてますが正直めちゃくちゃ不安でした。 

 

目の先生が今いなくて来るのに時間かかるからとベッドに案内されます。
目はこんな感じでした。

腕に血圧計まかれて、指に心拍計をつけられ不安な気持ちはさらに不安に。

俺、そんなにひどいの?

目がよくなかったら手術?

もしかしてこのまま緊急手術になる?

いや、そこまではいかんのちゃうかな?

とかぐるぐる不安が頭をまわる。

看護師が定期的に来て血圧を測っていきます。

あれ? 血圧高いね?

普段から高いの? 

そうと答えると、血圧下げる薬は飲んでるの?と聞かれ

飲んでないと答えると、やたらと血圧下げる薬を飲んだほうが良いと力説される。

まあ、わかるけど今その話いるん?みたいな感じではいはいと聞いてました。

 

まあ、それだけでなくていろいろ世間話もしていきます。

ベッドに靴はいたまま寝転んでますが、日本人の自分にはほんまにいいの?くらいの感じで、

布団も靴にはかけず、実はこの靴ベッドのマットレスから少しはみ出してたりして、布団を汚さないように遠慮の塊のような寝転び方でした。

そのはみ出てる靴を見て、あ、これこの靴いいよね?

俺も買おうと思ってたんやけどまだ買ってないねん。

調子どう?とか男性の看護師さんと世間話。

 

たぶん1時間半ほど待った。

看護師がいないときは疲れもあるのかうとうとと眠ってました。

そしてやっと目の先生登場。

ベッドわきまで目を見る機器を持ってきてる。

それで目を見る。

最初はまたいろいろとどうなった?という話を聞かれ、まずは大丈夫な方から目のチェック。

ひどい方の目も頑張って指で目を開いてみてもらう。

右見て、左見て、上、下とみてもらう。

先生が言うには

あなたはとてもラッキーです。 

見る限り眼球は健康そう。

たぶん大丈夫やけど、一回腫れが引いたらまた見ましょう。

 

一安心!

女性の先生が女神のように見えました。

先生が、かかりつけの眼医者さんいる?

いないと答えると、私のところに来る?

保険は? 

あ、それならいけるはずと、また10日後くらいに会いましょうと去っていった。

 

そのあと最初の先生が来て、目の先生も大丈夫そうやし、あとはこの後どうすればいいかも含めた診断書書くからそれできたら帰っていいよと言われる。

やっと帰れる!

診断書を待つ間、また血圧測られる。

定期的に何回も測られる。 

結果は高い。

確かに高い。

怪我の影響もあるのか?

 

看護師が言うには血圧が高いのを先生が怪我の影響か心配しているので血圧下がるまで帰せないとのこと。

一回血圧下げる薬飲んで再度はかりましょう。とのこと。

いや普段から高いし、怪我の影響であっても、血圧下げる薬で下がったら帰っていいってなんか矛盾してる気がするけど、とりあえず薬を飲まされる。

30分後、看護師も待ってました!と言わんばかりに血圧測定にくる。

あれ? まだ高い。 薬きいてないかな? 

測りなおすも結果変わらず。

また10分くらいして測りに来るわ。

と、帰る時間がひたすら伸ばされる。

10分後、ちょっと下がったけどまだ高い。

その後も何回か測られたけど変わらず。

俺は帰れるのか? 

ここまで引っ張られると面白くなってくる。

看護師は先生に相談すると消えていく。

 

結局様子見てねの条件付きで帰っていいことになった。

このあと10日後くらいにもう一回眼球を見てもらうことと目の周りの骨はたぶん手術が必要になるからPlastic Surgeryできる耳鼻咽喉科に3日以内に行ってという診断書をもらってようやく解放された。

 

やった!

結果論やけど血圧で引き留められるのそこまで引っ張らんでよかったんちゃうの?とも思う。

最終的に総ER滞在時間7時間。 

長かった。。。

でもなんと外の空気のおいしいことよ。

とりあえず前向きな結果にもなってるし、自分の目の状態がわかったし本当に一安心。

 

おかげでその夜はゆっくり眠れました。

目は相変わらず腫れてるけど、とりあえず一歩いい方に前進。

よかった!

 

 

続く


誕生日からのER 1

2023年02月05日 22時12分19秒 | Snowboard

2023年を迎えました。

あけましておめでとう!というブログを書こうと思ってた1月、気が付けばもう2月ですね。

先日節分でアメリカの自宅で娘と豆まきしました。 

なんか楽しかったな。 鬼は外、福は内。 

さて、なぜ1月にブログ書けなかったか、その1月に起きたことを綴れればと思います。

1月は誕生月。

誕生日にお休みをいただいてスノーボード滑りに行ってきました。

なぜならこのスキー場は誕生日にチケットをフリーにしてくれるからです。

係員の人にHappy Birthday!とチケットを見せるたびに言われて単純にうれしい一日。

この日はハロが出ていて、なんかいいことある日だなと気分よく楽しく滑りました。

夕方ビール。

誕生日おめでとう! 俺。

今日も夕方までよく滑りました。 

ということでスキー場を後にして、家の近所で誕生日ディナーに。 

スキー場が近いと便利でいいですね。

今日はお寿司をおまかせで握ってもらいました。

熱燗とともに。

おいしかったな~

写真はスズキ。 

こっちのSeabassなのか日本から入れてるのか聞くの忘れてましたがおいしいからどっちでもいいや。

大満足、幸せな誕生日で一日を終えました。

感謝。

 

その二日後。

また同じスキー場に滑りに行きました。 

この日は娘の誕生日。

娘が滑りたいというのでそれはいくでしょう。

この日は雪が降り続き、視界がよくない日でした。

それでも楽しく滑り、そろそろ帰る時間かなと思って滑っていた時、

ごん! ばん!

正直形容しようのない音でした。 

気が付けば突然頭から地面にたたきつけられました。

何が起こったかわからず、左の顔面を思いっきり地面にうちつけ、左目がおかしい、胸も強く打って息がおかしい。

久しぶりにこれはやばいと思える状態。

起き上がれない、左目開けてられない。

おい、だいじょうぶか?という声がする。

何が起こったかを理解するまでに時間がかかった。

あ、俺ぶつかられたんだ。 

後ろから不意に、しかもこのこけ方すごい勢いでぶつかられた。

大丈夫か?と繰り返し聞かれるが声にならない。

ようやく四つん這いになると白い雪の地面に赤い血がぽたぽたと垂れだしている。

ぶつかった人はそれを見て大丈夫じゃないと悟ったのかパトロール呼んでくる!といそいそと行ってしまった。

自分も一人パニック、左目を開けても見え方がおかしい、両目でピントがあわない。

左目だけ違う方向見てる。 

これはやばいかも。 左目を閉じて、立ち上がる。

血は鼻血。 どこかを切ったとかじゃないっぽい。ぶつけたことで出る鼻血。

口の中も完全に血の味。

幸い体は動く。

息も落ち着いている。 

落ち着け、大丈夫。 

自分に言い聞かせる。

パトロールに行こう。 ここにはとどまりたくない。

ゆっくりとすべり、下のリフト乗り場を過ぎたくらいで娘と合流。

この姿を見て一瞬でやばいと悟ったのか、ひどく動揺している。

大丈夫やからおかん探して伝えて。 ファーストエイドに行ってると伝え出口に向かうと係員のお姉さんが顔を見るなり、あなたの状態は良くなさそう、ファーストエイドに連れて行ってあげると親切にガイドしてくれました。

エイドのお兄さん、お姉さんもこの顔を見てすぐに何が起こったか理解したらしく、急いで自分を中に招き入れる。

そんなにひどいの?と聞いたら、うん、自分で鏡見たらわかると思うって、鏡を見ると、おーこれはひどい。

そりゃ見ただけでわかるわなという感じで、左目が腫れてます。

簡単に血を拭いてくれて、氷で目を冷やさないといけないと氷嚢を作ってくれて目にあてます。

あとは特にできることもなさそうで質問攻めです。

何があった? から始まり、記憶なくした?  首痛くない? あ、もっと基本的なことからいくわ、自分の名前は? 今日は何日? ここはどこ? 誰ときた? どうやってきた? とにかく頭を打って変なことになってないかチェックしているみたいです。

とりあえず、記憶もなくしてない、気絶もしてない、質問には正確に答えてる(はず)。

わかってると思うけど、頭打ってるから、このあと意識とんだり、気分悪くなったり、変なことになったら即病院行ってという説明を受ける。

そのあとはなんか世間話というか、私も昔やったのよねとかいう怪我話したり、ブーツになんでストラップついてるの? これはステップインブーツだからという道具話とか、嫁が車を運転して外に止めたのを見て、あれあなたの車? ルーフトップテントいいね! キャンプするの? とかいう話とか自分が悪くない怪我だからかやたら優しくしてくれて大事にしてもらいました。 今思えば様子見も兼ねてたんでしょうね。 

ちなみにぶつかった人はエイドにもあらわれず、逃げられたのか、これなかったのか、いずれにしても再び会うことはありませんでした。

一連の会話をしてみて大丈夫と思ったのか、あとは自分で行けると思ったら帰ってもいいよと言われ、最後に鏡をもう一度見てひどい顔と思って、エイドの二人にお礼を言って車に戻りました。

落ち着いてきたのか左目のピントも徐々に戻りつつあるように感じてました。それでも目を開けてられない、ずっと氷で冷やしていました。

 

うちの嫁が運転できてよかった。

帰り道は雪道大渋滞、山から下りると雨で条件の悪いドライブで、そんな中運転してくれて申し訳ない気持ちと感謝の気持ちが混ざり合い、さらに怪我の心配と複雑な気持ちでした。

渋滞中はここで意識とんだりしたら病院いけないな。俺どうなるやろう?とか、心配な家までの帰路、約2時間半でした。

結局、意識なくすこともなく、気分が悪くなることもなく、ただただ左目に氷を当て続けて家に帰宅できました。

あとはゆっくり寝て、明日朝起きれたら考えようと、早々に眠りにつきました。

 

続く。