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八幡平頂上のドラゴンアイ(鏡沼)。秋田県仙北市田沢湖玉川。
2023年6月6日(火)。
「八幡平ドラゴンアイ」は、秋田県と岩手県にまたがる八幡平(はちまんたい)の頂上付近にある鏡沼で見ることができる幻の絶景である。冬から春にかけて、大量の雪どけ水が沼に流れ込み、春になると沼の中央部の雪が浮力で持ち上げられ、暖かくなると、中央部の中心の雪からとけはじめ、龍の眼が形成される。雪と氷が織りなす神秘的な瞳は、沼、空、天候といった様々な自然条件が一致したときにのみ「開眼」する。
秋田県鹿角市の道の駅「かづの」で起床。本日は八幡平頂上のドラゴンアイ見学から始まる。駐車場は八幡平頂上レストハウス横の有料駐車場と100mほど下の見返峠下にある無料駐車場の2か所がある。道の駅「かづの」から1時間以内だからゆっくり出発してもいいが、無料駐車場は満車になるのが早そうなので6時30分ごろに出た。
ドラゴンアイは事前予習で読んだ旅行雑誌から知った。GW前ぐらいに盛岡が海外旅行者の行先で高評価という情報に合わせてドラゴンアイも紹介されることが増えてくる数週間前だった。
ドラゴンアイの適期は気候条件により毎年違うが、5月下旬~6月中旬のうち1週間程度らしいので、ピンポイントの予測は1か月前では困難だ。状況を教えてくれるサイトはあるので、時々チェックをしていたが、数日前になってもドラゴンアイが見えたという情報はなかった。しかし、旅行の日程やルートを決めていたので行くことにした。
現地へ行くと、ローカルの人が、「近年は余分な亀裂が上部に入って、丸いドラゴンアイでなくなっている。」と話していたので、岩手県を半周して滝沢市に来た時に再度挑戦することもできたが諦めた。
八幡平アスピーテラインから八幡平頂上に近づくと、道路の周囲には根雪が残り、南の方角に秋田駒ケ岳や乳頭山方面の山並みが見える。
7時20分頃、見返峠下にある無料駐車場に到着。50台近くの駐車スペースに10台ほどが駐車していた。高台には山頂レストハウス横駐車場のトイレが見える。ドアを開けて準備中の男性に尋ねると、トレッキングが目的とのこと。
念のために、ノースフェイスのマウンテンジャケット上下とトレッキングシューズを装着して出発した。歩行に適した靴であれば問題はなかった。
八幡平頂上に来たのは3度目だ。1995年初秋ごろが一度目で、青森県八戸市から南下して盛岡で石川啄木・宮沢賢治関連を周遊して、せっかくだからとバスで八幡平頂上までバス停周辺を見て帰った。2度目はその数年後の百名山踏破初期で、紅葉の時期に本当の八幡平頂上までトレッキングをした。このときは、老母と一緒の旅行だったので、玉川温泉と後生掛温泉に宿泊した。
登山路概念図。
レストハウス横登山口から八幡平頂上へ向かうルートは二つあり、頂上まで20分の左の鏡沼経由ルートへ向かうには、分岐点の道標から左へ登る。分岐は明確に分かる。
不思議な凹地。
根雪地帯。ルート途中に1か所だけ10m近く根雪地帯がある。慎重に歩けば問題はない。
鏡沼・ドラゴンアイ。
20人ほどの見物客がいた。下から上まで見学場所は数か所ある。
岩手山。レストハウス駐車場から。
活火山なので1年間入山禁止のため1999年は登頂できなかった。
レストハウス駐車場。
鏡沼から10分ほどで下山すると、下の見返峠駐車場はほぼ満車になっていた。
駐車場あたりが県境になっていて、見返峠駐車場は岩手県である。
このあと、八幡平アスピーテラインを戻ることになるので先に行こうかと迷っていた新玉川温泉へ8時40分頃に向かった。