雨の日に拾われた猫の話

2006年初夏、しとしと降る雨の夜に拾われた二匹の子猫。
リツとコトと名付けられOL一人との同居生活が始まった。

毛づくろいやさんがやってくる

2008-11-02 23:24:48 | リツコト
毛づくろいやさんは足音もなく忍び寄り、ひだまりでくつろいでいたリツの上に飛び乗る。
そして、何の前触れもなく毛づくろいが始まるのだ。
その時間中、リツは断る権利すら与えられず、ただひたすら耐えるのみ。





                はーい、目つむってー。(カジカジ

                         ・・・(ギュ





顔周りをつくろわれるときはコトの舌が目に入ったりしないように、ぎゅっと目をつぶり、
耳周りをつくろわれるときは、後ろに伏せてくすぐったくないように防御する。
リツに許された自由はその程度。





              はーい、「うーん」してー。(ザリザリ

                   ・・・うーん・・・。  ←顔が苦しげ





耐えがたきを耐え、忍びがたきを忍び、それでも毛づくろいやさんの攻撃(?)が
際限ないと判断した場合、決死の覚悟で陽だまりを抜け出すリツ。
抑え込まれていた体をひるがえし、居心地のよいディレクターズチェアをダッシュで脱出。





        何か用事を思い出したのかしら?







後に残るのは、全く悪気のない毛づくろいやさんのみ。
コトはきっと良かれと思ってリツの毛をつくろっているんだろうけど、
どうもリツには心の底からは喜ばれていない気がする。
こういうところから男と女のすれ違いは生まれるのかしら。。。











↑参加してます↑