ねことお風呂 ～その3～

(リツが出て行ってしまったお風呂場で、コトと二人女子風呂会)
寒がりなねこと寒がりな私のニーズは一致している。
どんなに雪山が楽しかろうが、私が好きなのは春と夏だ。
寒くなければ秋も許そう（ちょっと寂しいけど）。





　　　　　　　　　春ってヤツが来れば、






毎日毎日「あぁ、春まだかなぁ」「はやく春になればいいのに」と言い続けている。
そうしたら2月21日、ハクモクレンの花芽が分厚いふかふかの毛皮のコートを脱ぎ始めた。
それはもう劇的なほどいっせいに。
ひと冬がんばった古い毛皮のコートの下には、ピカピカの金色の毛皮のコートを着こんでいて
まだ白い花弁は見えない。





　　　　　暖かい日差しと暖かい空気と暖かいお部屋が戻って来るのね。






そして先日、4年に1度の2月29日。
先日脱いだ毛皮のコートの下に着ていた金色の毛皮の先を少し割って、
ほんのり黄色の花弁がチラリ。
今年はとても早い開花の始まりだ。





　　　　　こんなの読んだって、今着る勇気ないでしょ？

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　↑紙面に春物がキラキラしている(寒そう)↑





まだ霜が降りる可能性だってあるのに！
雪が降ったらどうするんだ！？
もうちょっと待ったほうがいいんじゃないの？
と家族総出で心配する甘一家。





　　　　　　　そんなの読むより、春ってヤツを呼び出しなさいよ(ホラ。






植物を観察していると、一歩一歩春が近づいてきているのがわかる。
こんなに毎日寒いのに、冬がずっと続くんじゃないかって思ってしまうほど
朝息が白くて、自転車に乗ってると手がかじかんで、夜は星がきれいなのに。

ちゃんと植物は季節がめぐっていることを教えてくれている。

春はもうすぐ来る。
過度に期待したり落胆したりしてないで、気配を感じつつじっと待ってなさいって。























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