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猫の事、世の中の事、歌の事、ソプラノ歌手のつれづれ

夜練習:ドイツオペラ

2025-02-16 22:59:22 | 音楽、芸術

 

 

 

 

今朝から少々左目痛で、体調が良いとは言えない。原因は、昨日の朝、用事で無理矢理早く起きなくてはならなくて、寝不足に成ったからだと思う。今も未だ、ちょっと痛みが取れない。

それでも、部屋は予約してあるので、練習に行って、部屋の中で、暫く、横に成り、足を心臓よりも高い位置にするように、腰を持ち上げて寝て、血液を心臓に返す様にして、漸く歌える状態になった。

 

私はベルカント歌手で、ドラマティックコロラトゥーラが役どころなので、ドイツオペラには興味が無い。

ドイツではなく、モーツァルトオペラでは、「コジ・ファン・トゥッテ」のフィオルディリージ 「魔笛」の夜の女王はレパートリーに入っている。

ワーグナーは元々好きではないので、初めから、歌いたいとも思わないし、ワグネリアンは、超デカいドイツ人が歌うものと言う、固定概念が有るので、これは、日本人が歌うべきものではないだろう!と思っているので、挑戦する気にもなれなかった。

 

でも、カラスが若い頃にはワーグナーやプッチーニの中でも重たい「トゥーランドット」ばかりやらされて、失意のあまり、イタリアから帰国しようと思っていた時に、たまたま、ドラマティックコロラトゥーラのベッリーニの「清教徒」のエルヴィラ役の歌手が倒れて、代役を探していたら、カラスが歌える事が分かり、突然、歌う事に成った。

そしてその後から、「伝説」が始まったのだった。と言う事で、そう言えば、私と声の似ているカラスがワーグナーを歌っていたのだから、若しかして、歌えるのかも?と言うだけの興味で、先日試してみたら、案外、問題無く歌えて、拍子抜けした・・・

 

やってみたら、ベルカントのドラマティックコロラトゥーラの方が、テクニック的にも体力的にも遥かに大変である事が分かったので、レパートリーに入れるかは別として、練習するのは面白いかも?と思って歌っている。

 

そう言えば、17歳の高校生の時に、初めて声楽のレッスンを受けた時に

「身体がいいから、声が良く出る。真っ直ぐ声を伸ばすのに、一番合ってる」とジュリアード音楽院出の先生に言われたのを思い出した。

今は、コロラトゥーラのテクニックが有るから、転がすのも、トリルも、得意だけど、最初は、プラルトリルもモルデントも出来なかったくらいに、全然動かせなかったのだった💦 

動かぬ山の様に、ずぇったいに動かなかったのよね~~😅だいたい、巻き舌も出来なかったので、毎日練習して三ヶ月かかったし、トリルも、毎日毎日練習を繰り返して、やっぱり三ヶ月掛かったのだった。

 

私は努力家なのよね~、こう見えても。

決して器用ではないので、習得するには、出来るまでじっくり取り組んで練習する。それ以上でも以下でもない。

適正=才能”が有るのに出来ない人は、それは、「出来るまでやらないから」それに尽きる。

そういう人は、自分に対して我慢が出来ないのだと思う。

練習する上で大切な事は、直ぐに出来ない自分を許してあげる、受け入れてあげる。

つまり、自分に対して「寛大になる」ことが大切なことだ。

出来ない自分に我慢するのって、結構忍耐力が要るから、途中で投げ出してしまうのだと思う。

でも、自分に対して我慢できれば、相当に忍耐強く成れるので、これは人として成長できるから、是非、試して欲しいと思う。

 

そうしていけば、実力も上がるし、他人にも寛容に成るし、一つも損は無いよ。

これから勉強する人には、是非、その様にして欲しい。

 

 

ビルギット・ニルソン:スウェーデン人で、世界最高齢70歳まで現役を続けたワグネリアン

ワグネリアンでは、最高の人。

この人が60歳の時に、東京文化会館で歌ったのを聴いたのだけど、声の響きが天井にカンと言う音を立てたのでびっくりした。

と思ったら、後に、自分自身が天井を鳴らす様に成り、ライブに来たお客様に驚かれた、と言うオチも有る。

 

 

 

 

 


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