☆☆ universo & me ☆

猫の事、世の中の事、歌の事、ソプラノ歌手のつれづれ

青い鳥とフロリナ王女のパ・ドゥ・ドゥ

2022-02-27 22:38:56 | 音楽、芸術

にほんブログ村 クラシックブログ オペラへ  にほんブログ村

Па де де Голубой птицы и Принцессы Флорины

パ・ドゥ・ドゥ・ブルーバードとプリンセス・フロリナ

眠れる森の美女の花形と言えば、この「青い鳥」

何と言っても高いジャンプ力が必要な役。

この踊りでは、女性の方が「添え物」的に成ってしまう程に観客が期待する役柄です。

ツィスカリーゼさんは上半身も大変に柔らかいので、ポーズがとても美しいです。

舞台では美しい事も強みです。

 

この青い鳥で世界中に名を轟かせたのは、当時ソヴィエト連邦時代のダンサー

ユーリ・ソロヴィヨフさんです。

彼は「伝説のダンサー」と言われたニジンスキーと、どちらがジャンプ力が上か?!と並び称された程のダンサーでした。

1,940年生まれで、37歳で自殺してしまったとか・・・・・

私は13歳の時に、1969年のレニングラードバレエ東京公演の「眠れる森の美女」を見ました。

その時にソロヴィヨフさんの青い鳥を見たのですが、軽く1m位は飛んでいたと思います。

(ネットに上がっている公演目録では、ソロヴィヨフさんが王子に成っていますが、違います。当時の都合で役が変わった様です。多分、ファンサービスだったのではないでしょうか)

彼がジャンプしている間は、まるで時間が止まったみたいな感じがして、彼が浮いている間、観客は全員息が止まっていました。

あまりにも高く飛ぶので、頂点に達した時には、皆が見上げ、着地した時には、上を向いていた皆の顔が下を向く、とこんな感じでした。

アントルシャ・シス(entrechat six)の時に、まるで宙に浮いているかの様に、ゆっくりとパタパタパタとやってから着地するんです。

動画ではそんなに止まっている様には見えませんが、実際に見るのと動画では違うのです。

迫力と言うかオーラと言うか機械には写らない何かは、実際に見ないと分からないので、やはり生で見る機会が有った事は幸運でした。

あれ程のジャンパーはもう、何処にも存在しない様です。

自殺の原因は、同僚で並び称されていた「ルドフル・ヌレエフ」が亡命した後、ソヴィエトの締め付けが益々厳しく成り、その環境で踊る事が苦痛だったからの様です。

あの当時、ヌレエフだけでなく、ナタリア・マカロワもミハイル・バリシニコフも亡命しました。

私が見たのは、イリナ・コルパコワとソロヴィヨフにバリシニコフも居ました。

リラの精の役のカレリア・フェジチェワさんも凄かったですよ、超スローで右足を耳の傍へ上げて、左足軸、それで回転するのですが、あの力業を8回程繰り返した時に、一度も軸がブレない驚異的なバランス力には、皆、息を飲みました。

今と成ってはもう伝説ですね。

Yuri Soloviev, Emma Minchenok - Bluebird PDD

画質は悪いですし、白黒です。ソロヴィヨフ&ミンチェンコ

 

 

 

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 【桜無門関】馬渕睦夫×水島総... | トップ | もうそろそろ終わりだよ! »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

音楽、芸術」カテゴリの最新記事