ドカ雪が降って、ラッセル車が通った跡
今夜は晴れて、星★がよく見えた
9月に練習室を見つけて、合わなくなった声帯のリハビリを始めたのが、9月22日。
丁度5ヶ月で声帯がほぼ治ったらしく、初めて苦しくなく歌えました。♪♬
2月9日に初めてワーグナーの「トリスタンとイゾルデ」のアリア「愛の死」をチラッとだけ歌ってみて、特に難しくなかったので、先週から少し真面目に取り組んでみて1週間で、今日は「愛の死」全曲を通して歌ってみました。
17歳の時の初レッスンで、「真っ直ぐ伸ばすのが一番合ってる」と言われたけど、確かに、イゾルデはコロラトゥーラも無いし、長~く一つの音を伸ばすところが多いので、楽でした。
声量はとても有って、オーストリア人の身長194㎝のバリトンよりも声が大きいので、お客さん達がびっくりした位ですから、イゾルデを歌っても、声量が足りないことはありません。
それに、ベルカントの発声では、声を出した瞬間に、もやもや~と響くのではなく、一瞬でお客さんの耳に、ピンと届くのです。
元々の声が、非常に通る声なので、それプラス、ベルカントテクニックだから、益々大きくなると思います。
私の声帯は、元々コントラアルトが歌える程長く、幅が広いと耳鼻科医に言われたくらいで、その声帯で「ルチア」「夜の女王」を歌っていると聞いて、物凄く驚いていました。
そして流石は専門家で、この声帯で高音を出せるのは「筋力の賜物」だから、筋力が落ちたら出なくなるよ。と言われました。
当初はこの譜面の一番高い”ソ”までしか出なかったのを、その1オクターブ上まで声域を広げましたが、丸3年掛かりました。
どんな練習をしたか?それは、モーツァルトのピアノ曲を歌いました。
キー!とかヒー!とか、実に聞き苦しい詰まった音でしか出なかったのが、最終的には、楽な音色で声を伸ばせる様になりました。
オペラを歌うには、2オクターブ半は声の切れ目なく、滑らかに出せる必要が有るので、声域が狭かったら、何も歌えません。
その為には、練習するしか道は無く、ショートカットは有りません。
それをするコツは、楽しむことです。
練習して上達した自分は、既に昨日の自分ではありません。進化していく自分を楽しむのです。♬(^^♪
そして、一度それを経験したら、次に進化した自分に会いたくなるので、練習は益々楽しくなるのです。
声楽科の生徒は、毎日練習しない人が多くて呆れましたが、毎日歌わないと、一曲を歌い通す体力も付きません。
ましてオペラを全曲歌うには、マラソンランナーの様な「声の持久力」が必要ですから、サボっていては、体力も持久力も付きません。😅 楽して上手く成る道は無いです。
練習の最後に、ベッリーニの「ノルマ」”清らかな女神よ”も、やっと楽々と歌えました。
たかがHighCくらいが、苦しくて出せなくなったのが、苦しまずに歌えて、スッキリしました。
努力は、必ず実ります。🎊🎉🎊