Николай Цискаридзе - Злая Фея Карабос, 13.06.2004
2004年6月13日、ボリショイ劇場の公演(シーズン228)で、ニコライ・ツィスカリーゼが大怪我後初めてステージに登場した。その復帰作として、彼は古典的な役ではなく、ユーリ・グリゴローヴィチが編集したバレエ「眠れる森の美女」の悪の妖精カラボスをパントマイムのキャラクターとして選んだのである。動きや表情はもちろん、メイクや髪型、手の爪に至るまで、すべてを考え尽くし、綿密な準備をした。
悪の妖精役はこの時だけだった。
他の役では。
フロレスタン14世 - アレクサンダー・ファデシェフ
女王 - マリア・ヴォロディナ
オーロラ姫 - ニナ・カプツォーワ
デジレ王子 - ウラジーミル・ネポロジニー
Victor Alyokhin - カタラバウト
リラの妖精」マリア・アラッシュ
アレクサンドル・ティトフ指揮ボリショイ劇場管弦楽団
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ボリショイのスター・ダンスールノーブルだった現在は「ワガノワバレエ学校」の校長を務めるニコライ・ツィスカリーゼ氏が演ずる「魔女カラボス」
一言、凄すぎて、他のダンサーをすっかり霞ませている。
動きは勿論の事、大きなマントの扱いの上手さに先ず目を引かれた。
彼が現役の頃は全然知らなかったけど、ワガノワバレエ学校の校長先生がNHKの番組「バレエの王子様」で生徒を教えている様子を見て、ほんの少しの手の動きや足さばきが洗練され過ぎていたので、
この人、何者!?
と思って動画を検索してみたら、流石はボリショイのスターだっただけの事はある。と超嬉しく成っちゃった🥰
"Carmen. Solo", Nikolai Tsiskaridze, 2007
こちらは「カルメン・ソロ」
「ハバネラ」と「セギディリャ」をニコライ・ツィスカリーゼさんは、色気むんむんで踊っている😊
これは私のレパートリーで、ウィーンでも札幌コンサートホール「キタラ」でも少し踊りながら歌ったけど、負けない位に色気むんむんで歌います。((´∀`*))
(私はバレエを8年間やっていて、白鳥の湖全幕を踊った経験があります)
普段、こんなに色気だしてたら大変な事になっちゃうけど、舞台の上なら、襲われる心配も無いし、思いっ切りこう言う色っぽい人を演じるのは、大変に面白いものなのです。
イリュージョンの世界だから。
このダンサーを見て思うのは、東洋人の男には、こう言う色気を出せる踊り手は居ないのが残念ね。
技術は有って、高いジャンプを飛べても、それだけじゃないから。
芸術は奥が深くて、技術が完璧だからそれが「最高」には成らない。
フィギュアスケートの女性も男性も、こう言う人に習ったら、もっと「芸術的」に成れるかな?と思う。
真央ちゃんが素晴らしかったのは、バレエもちゃんと習っていたからだから!